みけねこ

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8/14/2023, 12:17:02 PM

自転車に乗って
リュックサックにペットボトルを何本か。タオルを入れて、財布を入れて、読んでる途中の本も入れる。スマホをしっかり充電して、イヤホンも持っていこう。
リュックサックを背負って、腕時計つけて、帽子をかぶったら、自転車を出す。
ーどこまで行こう。
自転車に乗ってどこまでだって行ける旅が、今、始まる。

8/13/2023, 1:42:01 PM

心の健康
ーねぇ、疲れているんだったら休んだら?
ー? 疲れていないが?
ーえっ嘘だー!疲れているよ。心が!
ー心も疲れるものなのか?
ーそりゃ疲れるよ。体の一部だもん。
「だから、今日はなーんにもしない日!」
いや、何もしないなんて日はないと思うのだが とはつっこめなかった。こいつも心配してくれているんだろうから。
ー心の健康のためにも、今日はしっかり休むこと!
ーはいはい。

8/12/2023, 2:00:36 PM

君の奏でる音楽
毎週金曜日の夕方ごろ。僕の家からピアノの音が聞こえてくる。
明るく楽しい曲。暗くて寂しい曲。眠くなるようなゆるやかな曲。
いろいろ種類は違えど、君の奏でる音楽。
「あら、また来たの?」
僕は君の足元に丸くなり、音楽を聞くのもいつもの事。
「今日は猫のあなたにぴったりな曲を弾いてあげる」
毎週金曜日の夕方ごろ、僕のためだけの君の演奏会が幕を開ける。

8/11/2023, 10:24:37 AM

麦わら帽子
どこからか風に飛ばされて、麦わら帽子が降ってきた。
まだ空高く飛んでいるそれを、ジャンプして捕まえる。
手にしてよく見ると、白いレース状のリボンがついた可愛らしいものだった。
「すみませーん!それ私のでーす!取ってくれてありがとうございまーす!」
遠くから、白いワンピースを着た女の子が手を振ってかけてくる。
ーそれが僕と彼女の出会いだった。

8/10/2023, 12:25:40 PM

終点
「終点でーす。・・・お兄さん本当に行くつもり?こんな山の中を冒険したって何も出てこないと思うんだけどねぇ。まぁほどほどにしなよ?」
バスの運転手の言葉を聞きながら、俺は荷物をまとめてバスを降りた。
錆びついたバス停の標識。轍以外には草が生え、足場が悪い。バスが停まっている先には細い小道が森の中ヘと続いている。
バスはバックで山道を戻っていった。俺の前には山、森
そしてどこにつながっているかわからない小道。
「終点で降りたのに、冒険は始まったばかりだ!」
俺は最初の一歩を踏み出した。

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