終点
「終点でーす。・・・お兄さん本当に行くつもり?こんな山の中を冒険したって何も出てこないと思うんだけどねぇ。まぁほどほどにしなよ?」
バスの運転手の言葉を聞きながら、俺は荷物をまとめてバスを降りた。
錆びついたバス停の標識。轍以外には草が生え、足場が悪い。バスが停まっている先には細い小道が森の中ヘと続いている。
バスはバックで山道を戻っていった。俺の前には山、森
そしてどこにつながっているかわからない小道。
「終点で降りたのに、冒険は始まったばかりだ!」
俺は最初の一歩を踏み出した。
8/10/2023, 12:25:40 PM