8月31日、午後5時

特に何でもない日曜日
そろそろ気持ちが明日からの平日に向く
山積みの仕事を思い出して憂鬱になる
次の週末までに片付けなくては

まだまだ暑いので
家で過ごす休日

ふたりで同じ部屋にいるが
会話も特になく
各々別のことをしている
お互いを邪魔しないように
一人の時間を大切にする

涼しくなる夜はどこかへドライブに行こう
秋になったら行きたいところを話しながら

心の中の風景は
何気ない日常ばかりなのに
なぜかドラマチックに映る

二度と戻らない日々は
輝いて見えた

かつて住んでいたアパートを見に行った
取り壊しが決まっていたので
その後どうなったか気になっていた

昔の記憶辿り
アパートがあった場所に着くと
そこは夏草が生い茂る空き地になっていた
まるで最初から何もなかったような雰囲気だ

時が流れれば消えていくものもある
未来の自分の手元には何が残るだろうか

幸せはここにある
だが、何もしないままでいれば
いつかなくなる

幸せは降ってこないし、落ちていない
常に作り出し、維持しないといけない