ひそかな想い
好きだよ、愛してる
言葉にしたら簡単な想いだ
それでもその言葉はきみには伝えない
伝えてもいいことなんかないんだ
びっくりした表情のままありがとうって言われて
その後に続く言葉を俺は知っている
感謝の言葉をくれる癖に
俺の気持ちには応えてくれないんだ
どうせ、困った顔でごめんって謝ってくる
謝られるくらいなら伝えないほうがマシだ
罪悪感からか距離だっておこうとするに違いない
それならば何も伝えないほうがいい
何も言わなければずっと側にいられるから
きみが俺を必要としてくれる限り
俺が心を殺したらいいだけなことだ
簡単なことだろう、きみの側にいられるのだから
星に願って
冬の星座の代表格といったらオリオン座
正直オリオン座しかわからないのだけども
テレビで紹介されていた、はくちょう座のくちばし付近にある二重星のアルビレオを見てみたい
黄色の星と青色の星が寄り添うように輝いているそう
夏に見れるそうなんで星に冬のオリオンに願って夏を楽しみに待つとします
君の背中
泣いている君の涙を拭い、抱きしめる
泣き疲れた君をベッドに運び、髪を透かす
泣いて眠った君の頬に口づける
俺が君にできる唯一のこと
それだけでよかった
でも心のどこかでもっと君の力になりたい
君を泣かせるものから君を守ってやりたい
だから君から離れて君を守れる力がほしかった
そんなこと君は望んでいないのに、自分自身が情けなくて悔しくて愚かだったから飛び出した
また君の元に戻って胸を張って迎えにいくために
なのに、なんだこれ
何で俺は君を怒鳴りつけているんだ
君が一番大切なものに矛先を向けているんだ
俺が先に背を向け逃げ出し、盗み見るように君の背中を見遣った
ひどく小さくなったその背中をたまらなく抱きしめたいのに、手を伸ばしたいのに、もう何も届かない
遠く…
すぐ近くにいたはずなのに
隣りで手が触れるとそっと手を取ってくれた
寄り添って隣に座ってくれた
我が儘ばかり言って、泣き言ばかり言って
それでも優しい言葉をくれた
一緒に頑張ろうって
それに甘えてたんだろう
隣りにいてくれるのが当たり前になりすぎて
あなたが私と対立するなんて思ってもいなかった
自分の浅はかさがいまとなっては馬鹿すぎて
感情を露わにしたあなたの声が刺さる
遠ざかっていく背中がただ遠い
やさしくしないで
中途半端な優しさを振り撒かないでほしい
反応もらえて、話かけられて、そりゃ仲良しかもって勘違いしてしまうでしょ
また反応もらえるかな、話しかけてもらえるかなって期待してわくわくしながらスマホを眺める
まだかな、なんてそわそわし始めて
今日は忙しいのかも、寝て起きたらきっと通知きてるよね、って寝れない目を無理矢理閉じた
無駄にスマホを触らないように、見ないように、スマホを遠ざけていざ開いてみたのに通知なし
もうやだ、期待させないでよ、もうほっといてよって落ち込んだ
やっぱりアカウント消して見てるだけが1番楽だし、自分の時間増えて楽しい!
小さな世界にしがみつかないで広い世界に飛び出そうよ!