いらない

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12/29/2024, 12:56:17 PM

みかん

みかんって美味しい
甘酸っぱいのが好きだからいっぱい食べる
親指の爪がみかん色になるまで食べる
なんだ、なんだと猫が近づいてきて親指を差し出した
くんくんと匂いを嗅いで、まん丸なお目がしょぼしょぼになって渋い顔になっていく
騙されたーなんて捨て台詞を吐くように、そそくさと去っていく猫を眺めながら新たなみかんに手を伸ばした

12/28/2024, 10:50:59 AM

冬休み

クリスマス、年越し、お正月
楽しいことしかない冬休み

サンタさんをわくわくして待って、プレゼントをもぎとってやろうって悪巧みする
頑張って深夜まで起きてたのに気づけば寝落ちして、起きたらプレゼントが枕元に置いてあったクリスマス

テレビでしてる特番をこたつで見ながら始まるカウントダウン
年越しそばを啜ってスーパーの衣だらけのエビの天ぷらに齧り付いた年越し

朝起きて、おめでとうっていつもと違う朝の挨拶をする
机に並べられ漆のお重にぎゅうぎゅうと敷き詰められたおせち料理
ポチ袋に入ったお年玉を手に渡され知らず頬が緩んだお正月

こんな楽しいことだらけの冬休みなんだから忘れてるに決まってる
なんで許してくれないかな
冬休みの宿題なんてやる時間がどこにあるのさ!

12/28/2024, 7:40:01 AM

手ぶくろ

寒いって言いながら息を手に包むようにして吹きかけている。吐いた白い息が視界に入った。
寒いから手ぶくろを持ったか聞いたのになんで忘れているんだ。
呆れて吐いた息も白い。
右手の手ぶくろを取って無言で彼女の手にはめてやる。きょとんとした顔もかわいいなんて思うのは惚れた弱みだからか。
大きさの合わないぶかぶかな手ぶくろを嬉しそうに眺めてありがとうなんて言わないでほしい。もっと好きになってしまうし、なんでも許してしまいそうだ。
もう一度大きなため息を吐いて白い息が漂った。
手ぶくろをはめてない丸裸な手で同じ丸裸な彼女の手を取って、コートの中に突っ込んだ。
びっくりしたような、何か言いたいような、彼女を無視してポケットのなかで冷えた手を握りしめた。

12/26/2024, 2:21:00 PM

変わらないものはない

変わらないもの
それってなんだろう?
漠然としてよくわからない
でもあの人が生きた証は変わらないものかもしれない
あなたが一緒に生きてくれた生涯は私にとってかけがえのないもので、これからもずっと変わらないものなのかも

よく見たら変わらないものはないだから全く逆のこと言ってる
ちょっぴり恥ずかしい

12/25/2024, 2:32:45 PM

クリスマスの過ごし方

クリスマス。
世の中はクリスマスだったみたい。
過ごし方ってそんなもの仕事でしたけど。
クリスマスらしいツリーもろくに見れなかった。
ただ家族が買っておいてくれたケーキを食べた。
以前に食べて美味しかったケーキ。
今日も変わらず美味しかった。
たぶんクリスマスじゃなくても美味しいんだろうな。
また食べたいな。
この気持ちがサンタさんからのプレゼントみたい。

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