衣替えの季節がやって来る。
もう冬だ、早かったような、遅かったような。
ちょっと、いや、結構面倒臭いけど、
やってみたら意外と楽しい、衣替え。
このお気に入りのTシャツは、今年で終わりかな。
冬服ってどんなのあったっけ、
たった半年前ぐらいに着てた服を、
もう覚えていない。
見れば、分かるのに見ないと分からないのが、
面白いような、面白くないような。
この見慣れた夏服も、
きっと来年の夏頃になるまで忘れてる。
その時まで、またね。
#衣替え
声が枯れるまで鳴いた。
痛かった、辛かった、
死ぬまで鳴いた。
幹にへばりついて、猛暑の中
約一週間、声が枯れるまで。
人間は、うるさいというだろうね。
でも、たった一週間じゃないか、
僕たちの儚い人生を許してくれ。
僕たち蝉は、声が枯れるまで、最後まで、鳴いた。
#声が枯れるまで
最近、寒くなってたような気がする。
温暖化の影響で、夏が暑かったのは確かだが、
これから、冷え込むのは例年変わらない。
秋は好きだ。
雨もあまり降らなくなるし、
晴れを象徴するような碧色の空とは対比に
鮮やかな赤色の枯葉が空を舞う。
衣替えは、早いうちにしなければ。
#秋晴れ
今年の冬はなかなかに寒く、
もう3月だというのに私の首からマフラーは一向に離れようともしない。
7時台に流れる、ニュースの新しく変わったお天気キャスターは桜は、まだ開花しないと言っていことを
ふと思いだした。
今日は9時出社な為、もうでなければならないのだが、
アウトドア派の私からしても、
今日はいつもより尚、外に出るという行為に
めんどくささを覚える。
それでも、行かなければならない私は、
去年の12月頃に買った、この赤いマフラーを巻いた。
もう、真っ赤なマフラーが似合う顔ではないため、
このマフラーを買う際は
己との葛藤を何度繰り返したことか。
それでも、買ってしまった私はまだまだ、学生の頃の
ままでいるような気がする。
大人は子供を延長したものだ。
子供の頃はあんなに遠かった大人が、
大人になるとそんなに遠くないような気がする。
玄関のドアを開くと、
真っ先に雲一つない空が見える。
そこから、3月頃のやわらかな光が差し込んできた。
赤く燃え上がるような色をしたマフラーと、
朝の季節外れの寒さが入り混じったのだろうか。
一瞬だが、暖かな風が吹いたような気がした。
#やわらかな光
ねぇねぇ、いまわたし夜景をみてるの。
きれーだね。ココは屋上の50階。ぜーたくー
日本ぜんぶを見てるみたい。
少しだけ、見てる夜景の表面が
丸くなっているような、
本当に地球は丸いんだなって実感するような、
しないような…
何言ってんだろうね。
もうとっくに太陽が沈んだから、ちょっと気分がハイになって、楽しくなっちゃった。
この一つ一つの灯りに、家族とか、カップルとか、
私みたいに、1人でいる人もいるのかな。
それぞれ命が宿ってる。
ココから見ると、
あんなに小さな部屋に、何人もが住んでいて、ご飯を食べたり、談笑したり、あとはー、お酒とか飲んだりしてるのかな。
人の感情は自分しか分からないから、たまに、
人は私以外ちゃんといるのだろうか、
私が見ていない間は止まってるのではないか?
とか、思っちゃうんだよねー
え?、分かんない?
そりゃそうよ、これ、友達にも喋ったんだけどー
共感得られなかったんだよねー。
じゃー、そろそろ寝よーかなー。
また、明日も仕事だなー。
おやすみなさい。
#夜景