君に見せたかったよこの花畑を、
君の笑顔はきっと、この向日葵畑によく映える。
向日葵のように真っ直ぐな君は、
まるで太陽かのように、僕を照らして、
萎れてしまった。
僕は、君に水をやれば生き返ると信じて疑わない。
僕は、君のようになれないけど、太陽のような
君のように真っ直ぐ生きてみようと思えたよ。
そしたら、また、笑ってくれるかな。
#花畑
昔、俺のバァちゃんが言ってた。
『雨が降るのは御天道様が、泣いているからだよ。』
昔からの口癖で、他にも御天道様が見てるから…
的な事言ってた気がする。よく覚えてないけど。
いや、マジかは知らないけど、
当時ガキだった俺はその言葉を信じて、
出来るだけだいい子にしてたから、結果オーライって感じ。
てか、御天道様ってなんだ?
いや、これ何?
みんな知ってるよね。
大学の時に上京した時も、
俺田舎育ちだから知ってんのかなーとか思ってたけど
みんな知ってるよね?
だから、今降ってるこの雨も時々だけど、
あー、お天道様泣いてるなー
見たいな感じになって、ちょっと寂しくなる…
気もする。知らんけど。
まあ、こうやって日本人は、自然を神だと思う傾向にあるから、空や雲、太陽だって神なんだろうよ。
誰かに見ていられるなら
いい子にしとことか思うし、
なら、……いい子にしとこ。
#空が泣く
Guten Morgen
君は今どこにいるの?
Guten Morgen.
君は今何をしているの?
空を飛んでるの?
小鳥の囀りを聴いているの?
それとも、書物でも読んでいるのかい?
Wie geht’s dir?
今日の気分は?
Wie geht’s dir?
今日は何をするつもりなの?
なにか良い事が起こりそうだね。
今まさに感じる、君がゲルマン神話を教えてくれた時ようなワクワク感は、今日1日の吉兆だと思うな。
Bis dann.
今日はどんな事があった?
Bis dann.
君は良い1日を過ごせたかな?
そっちの世界は星が見えるのかい?
昔、そっちには月がないと言っていたが、
君に月の素晴らしさについて話したいと思ったよ。
明日はどんな1日を過ごすのかな。
君はもうここにはいないけど、僕はまた、君を見つける為に星を見る。銀河の果てのどこか遠くにいる君に沢山の言葉を贈るよ。
銀河を通じて、君にこのLINEが届きますように。
そしていつか、君からも
#君からのLINE
僕がもし、命が燃え尽きるまで戦ったとして、
君は、喜ぶのだろうか
ふと、戦闘間際のもう、終盤戦になった頃に思った。
戦いの最中にこんなことを考えるなんてバレたら
剣術を教わったあの人に怒られそうだけど、僕は思う
君が喜ぶ顔が見たいと、
その一心で戦闘の最前線に出て、
周りからは沢山の異名を貰ったがどれも嬉しかない。
いつか君が安心して、生きれるようにと
その為に僕の命は失っても造作もないと考えていた。
君と出会ったのは、もう何十年にも遡ることになる
けど、こんな僕の小汚い身分とは正反対の君は、躊躇い無しにお腹が空いて死にそうな僕を助けてくれた。
大根の甘酢漬けが好きとかいう共通の話題から、
もうどのように仲良くなったのかは覚えていないが、
君を全身全霊かけて護りたいと、この数年後
強く思った時のことはよく覚えている。
僕たちは歳を重ねることに比例して、身分の差という何をしても逆らえない、この隙間を実感した。
周りは、君の身分に羨ましいと言っていたよ。
けれども、身分が僕よりずっと上の君は
いつでもつまらなそうな顔だった事はきっと、
僕しか知らないだろう。
自惚れているわけではないが、僕と木の上で真っ白な猫を2人で助けてやった時の方が楽しそうだった。
だから、変えてやりたかった。
きっと、この戦いが終われば、
僕たちはまた一緒に甘味処で、
君が好きな団子を食べれるだろう。
けど、この戦いももう終わりそうだ。
僕はヒーローじゃないから、夢を語るだけで
必ず君の為にこの戦いに勝って、
君を助けてやる事は出来なさそうだ。
ああ、どうか、自己中な僕を許して欲しい。
多分僕は、君を守るなどという理由をつけて、
この戦いで死ぬだろう。
君を守れずに、君が悲しむ姿が想像つくよ。
君を泣かすのは、君が次の女帝になると決定し、
別れを告げた時の一度だけだと思っていたのだが、
2回も君を泣かしてしまう僕はきっと、
地獄へ行くだろう。
なあ、そんな俺をどうか許してくれ。
君を護る為に、
この命、燃え尽きるまで其方に尽くそう。
#命が燃え尽きるまで
ああ、朝日が昇る
夜が明けるよ
その姿は、まるで世界全体が光線を浴びていくような感覚に襲われる。
空が明るくなっていく
私たちに何度目かの朝が来る
世界は訴えてくる
みんなまだ起きてないのにさ
朝だよ、また、今日が始まるよ、と
この時間を、
明日が今日になる瞬間を望んでいる人は
どのぐらいいるだろうか
この時間を、
今日が昨日になる瞬間を望んでいない人は
どのぐらいいるだろうか
分からない、
けど、必ずみんな明日を考えるだろう。
何故なら、人は時間に追われているから
時間がなければ、夜が明けなければ、
私たちは、自由になれるだろうか
けれども、
世界は今日も残酷なぐらい平等に、我々に光を与える
#夜明け前