2/12/2024, 1:09:17 PM
焦りに駆り立てられるほど
虚無に陥ることはない
一体何が私をつき動かせるか
それは醜い名誉
それは醜い世間体である
この焦りのかいあって
醜いものから解放されたとき
私は虚無に陥ったことに気がつく
私には私を動かす何者も残っていないのだ
然るに私はなんであろう
私は機械か
等級付けされた機械か
否、違う
私はもっと獣なのだ
認証と識別を拒む人間なのだ
さあ常識よ、かかってまいれ
そんなものにしがみつく獣はどこにいるか?
これは常識よ
当てはまる事だろう
私は常識にしがみつかない者であろう
2/11/2024, 11:49:32 AM
雨降りの構内
傘を持つ君と
悲しいお別れのワルツ
発車のアナウンスに
挨拶は遮られ…
またここで出会うなら
雨の日でよいから
しっかりと肩を抱こう
傘は忘れてくればいい
ワルツは流れだす
君は遠くにいってしまう
薔薇には棘がある
これが僕なんだ
分かってくれ
帽子の裏にはタグがある
これが君なんだ
そうさ
狂おしいほど苦々しく
愛おしい想い
2/10/2024, 12:10:30 PM
人というのは気まぐれで頑固だ
それぞれ皆、
自分よりまともな人はいないと信じている
それを信じていない人は
立派な哲学者か
病人だ
人として生まれ育つなら
一度で良いから
自分のことなど構わずに
世界を見ることができたら
きっと今までにない
生命の満足を得られるのに
2/9/2024, 11:29:34 AM
白い花束は
小さな結晶のかたまりで
小さな宇宙
2/8/2024, 11:17:52 AM
奇形なスマイルは
人形を想起させる
虚構に浸かる目が
あどけない唇のすぐ上についている
空気は口と口の間に停滞し
ふさふさと豊かな
髪の光沢
塵は瞼の上に落ち
奇形なスマイルは
午後の夢を追う