陽菜

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3/17/2024, 10:41:39 AM

貴方の本当の気持ちが分からない。
今、何を背負っているのか。
どうして私を拒絶するのか。
今の私には分からない。

それでも私は、真実が知りたい。
例えそれが、どんなに残酷なものであっても。
だから、今はもう泣かない。
本当に苦しんでいるのは、きっと貴方の方だと思うから。
前を向いて、私は歩みを進めよう。


お題「泣かないよ」


禁忌の愛の物語。

3/16/2024, 11:19:55 PM

彼は苦手な物が多い。
水、魚、熱い物など、物も人も好き嫌いが激しい方だ。
そんな彼が可愛らしく思えて笑うと、貴方は少し拗ねた様子を見せて、それがますます微笑ましく感じる。
だけど、貴方が可愛いだけでないことを私は知っている。
ミステリアスな一面を持ち合わせていて、その振り幅はとても広い。
怖がりなだけでないその姿に、私はさらに心を奪われていくのだった。


お題「怖がり」

夢小説っぽくなってしまった。作中の彼は推しの一人がモチーフです。

3/13/2024, 8:49:16 PM

二人は仲のいい姉妹だった。
いつも寄り添って、一緒に遊んで、時にふざけ合う。そんな関係だった。
ずっと隣を歩くのだろう。昔はそんな風に思っていた気がする。

だけどいつからだろう。
妹は姉との付き合いに違和感を感じるようになって、少しずつ二人には距離が生まれ始めた。
妹は現実で自分の道を歩み始め、姉もまた幻想に浸りながらも現実を生き始めた。

気が付けば、二人とも大人になった。
いつの間にか二人は付かず離れずで、それなりの関係になっていた。

姉は今でも私のことを大切にしているけれど、妹の方はどう思っているだろう。
今となっては遠い昔、私と共にいたことを恥じているだろうか。
空想の中から生まれ、姉妹で紡いでいた物語の主人公だった私のことを。


お題「ずっと隣で」

3/12/2024, 9:09:25 PM

好きな人が出来た。
その出会いは偶然で、だけどじわりじわりと心を奪われて、気が付いたら好きになっていた。

それは、これまで好きになった人とは少し異なる感情で。
あの人のことをもっと知りたい。そう思い始めたら止まらなくなっていった。

だからあの人についてたくさん調べて、それがまた楽しくて、私はますます夢中になっていた。
そんな私に呆れる人がいても、自分の気持ちに嘘はつけなかった。

あなたが私を知ることは決してないし、話しかけることもない。
だってあなたは、違う次元のキャラクターだから。
だけど、私は幸せには違いない。
あなたを好きになって、失ったものも得たものもたくさんあるから。


お題「もっと知りたい」

3/11/2024, 8:52:44 PM

朝起きて、大切な人が隣にいる。
たったそれだけの事で、私の心はとても穏やかになる。

その昔、私達は様々な苦労と苦悩を重ねてきたから。
だからこそ今の日々は愛おしく、尊いと感じてしまう。

彼は既に起きていて、おはようと言うと少しぎこちなく微笑んで、挨拶を返す。
そんな何気ないやり取りも、私にとってはかけがえのない幸福だ。

私は知っている。
そんな平穏な日常は、簡単に呆気なく壊れてしまうものだと。
今の日々だって、いつまで続くかは分からないのだと。

それでも今は、こうして大切な人と寄り添っていたい。
私は改めてそんな事を思ったのだった。


お題「平穏な日常」

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