愛と平和。
それはどちらも決して長くは続かないものなのかもしれないと、隣にいる想い人と寄り添っていると思う。
それはとても儚く、脆いものだから。
平穏はいつも突然に、そしてあっという間に崩れてしまうものだから。
でも、そうだとしても私はそれを守りたい。
例え呆気なく失われるものだとしても、傍に居るのが人々からも世界からも忌み嫌われていた存在だとしても。
永遠に続くものではないからこそ、私はそれを大切にしたいと思う。
お題「愛と平和」
学生時代、それは私にとっては暗黒期だった。
勉強も運動も出来ず、周りとは上手く付き合えず、何もかもがダメだった。
やがて大人になって、今では友人も仲間もそれなりに出来たけど、時々ふとあの頃の事を思い出す。
永遠のように思えたあの苦しみも、今となってはほんの一瞬だったように感じるから。
過去をやり直したいと思う事もある。
だけど、あの頃の絶望があったから今の私がいる。
あの日々がなければ、出会えなかった人達もたくさんいる。
だから、これはこれでよかったと今なら言える。
過ぎ去った日々はもう戻らない。
傷跡も後悔も全て抱えて、私は今をしっかり生きていこう。
お題「過ぎ去った日々」
愛はお金では買えないと、その昔誰かが歌ってた。
だけど、お金で得られない物って、今の世界に本当にあるの?
お金で人は幸せになれるの?
正解のない問題が、私の頭をぐるぐる回る。
きっと人は、命尽きるまでお金に翻弄される。
お金より大事なもの。それは多分、他の生き物達の方がよく分かっているのだろう。
お題「お金より大事なもの」
月夜の中、彼は過ぎ去った遠い過去を振り返っていた。
月夜の中、彼女は自分の未来を案じていた。
月夜の中、少年は恋する人に想いを馳せていた。
月夜の中、少女は愛する人との絆を確かめ合っていた。
同じ月明かりの下、それぞれの夜は更けていく。
そして私は、そんな人々をじっと見下ろしている。
いくつもの星々と共に、いろんな心の巡りを眺めていた。
お題「月夜」
僕と君は小さい頃からの仲良しだった。
互いの事はよく分かっていて、大人になった今でも繋がりは続いている。
だけどその絆は、幼なじみ以上にはならなかった。
君には他に大切な人がいて、僕の本当の気持ちを知らない。
でも、それでいいんだ。
君が大切な人と笑顔でいられるなら。
ささやかでも繋がっていられるなら、仲のいい幼なじみのままで構わない。
お題「絆」