もしも、タイムマシンが
ブラックホールに行ってみたい
時空をからだで、感じてみたい
色、音、感じれる、凄さは、あるのだろうか
いったい、戻ったら、良いのか、進んだら、良いのか
時間の概念は
おーい、と、叫んでみる、
おーい、と、誰か、叫んでる、正確には、叫んでる気がする、と、言ったほうが、良い、なんだか、いつまでも、いつまでも、叫んでる、気がする、知らない、数式の方程式が、脳裏をかすめ、黒板にチョークで、書いては、消してまた、方程式が、次々と現れては、消え、
えっ、ホワイトボードじゃないの、妙なことには、冷静さを失わない自分は、何なんだろう
どれぐらい、時が、超えているのだろう
なんだか、楽しく、なってきて、
なんだか、どうでもよくなってきた、
なんだか、だんだん眠くなってきた
閃光を感じて、真っ白になった
そんな、気がした
今一番欲しいもの
赤ちゃんは、何を欲しがるのだろう、
男の子は、どうだろう
女の子は、
大人は、
学生になると、
社会人になれば、
結婚すれば、
子供が、生まれたら、
孫ができたら、
人が、亡くなったら、
無限
そして、無限大
結局は、♾
琵琶乃師長
いにしえに尾張国に謫居の身をやつし、日々、徒然なるままか、慰みに白菊を奏で、都へのおもいは、熱田大神さまをも、揺り動かせ、都に戻る際には、最愛のひととの永遠の別れも、白菊とともに河の淵深く眠るひとは、いづこや
内裏の御簾から、青き空を垣間見れば、音もなく、ひらひらと、蝶が、舞っている
最愛のひと、来てくれたんだね、
もう、こんな、季節になってしまったんだなあ
瞳から、ひかるものをそっと、笏で、隠し、ひとつ、小さな咳払いをし、凛となる
えもしれぬ、心地良い風が、頬をよぎる
あゝ最愛のひと、嬉しくて、嬉しくて、仕方ないけど、私をもう、許しておくれ、
いつの間にか、陽は、傾き、ひぐらしが、遠くで、鳴いている
内裏の篰も、下ろされて、しまった
雨あがりの紫露草