僕は今岐路に立っている
終わらせるのか
終わらせないのか
僕が置かれている状況は、
「終わらせないで」と誰かに頼んではいるわけではない
終わらせるか否かを決めるのは自分だ
僕の中の何かが
「終わらせないで」と僕に言ってくる
しかしまた、僕の中の別の何かが
「終わりにしてもいいんじゃないか」と言っている
そこにある感情は厄介だ
僕は
終わらせたくない
けれど同時に
終わらせたいという 誘惑がある
どちらが本心なのだろうか?
終わらせたくない
というのは切実な思いだ
終わりにしてもいいんじゃないか
という思いは誘惑だ
しかしこの誘惑は「正しい」ことを言っているように聞こえるんだ
この誘惑は
終わりにしたほうが「いいんじゃないか」という響きを持っていて、
終わらせたくない
という思いは「間違って」いるんじゃないかと僕に囁いてくる
僕がこの
「終わりにしてもいいんじゃないか」という囁きに耳をかそうとすると
「終わらせたくない」と言っている何かが
「終わらせないで」
と言っている
冬が終わり
春が
空気に染み込む
僕の心で
山彦がそれに答える
この春の響きを
いつから 知っているのだろう?
いつから
ここに聞こえているのだろう?
一体 誰の声が
響いているのだろう?
いつでもここにあったのだろうか?
ときどき僕が
忘れているだけなのか?
響きが こだまして
色相をなしていく
この春の響きの色相は
なにゆえこのように包み込むのだろうか?
空の上で
プラズマが揺れている
春の色相をなして
僕を満たしている
あのプラズマのゆらめきは
僕はどこに導かれているのだろう?
懐かしさが僕を導いている
あれは 誰なのだろう?
ここはどこなのだろう?
なんで こんなに
懐かしいのだろう?
どうして泣いてしまうのだろう?
、
懐かしい
ここは 春の懐の中
僕はここから始まった
夢の中で
僕はまだ子供のようだ
この夢はきっとまだ始まって間もない
まだちゃんと歩ける
ここは、
いつも知っていた森
のはずなのに
やはりそうはいかない
今日の森は稀なる深かさだ
何かが煩わしい
森が奇妙に妙だ
しまった、
あれは爪痕だ
まだ新しい
やめたほうがいいぞ
奥に行くのは
おい。
だめか
もうこの夢を長く見すぎてしまった
取り込まれている
(さっ)
当たり前の
トラがいる
当たり前だ
なんの不思議もない
やはりか、
追いかけてみよう、当然だ
何かが煩わしい
トラも奇妙に妙だ
当たり前のように
トラもナンセンスだ
馬鹿めが
気付かれやがった
、
やっぱりだ、
走れないじゃないか!
足がブンブンしてるだけ
やばいよ〜!!
煩わしい!!!
、
(=_=)
、
、
頭が痛い
むかしむかし
人々は空を見上げた
心を満たすために
僕達の、
きっと来る未来の予感に満たされて
抗うことのできない衝動であった
空は今よりもっと眩しかった
降り注ぐ光の柱に
寄り添って
そのようにして
待っていた
光が
降りてくる
予感が告げられる
思い通りにならない日々に
ただ風だけが 過ぎ
去っていく
帳がおりていく
あぁ
✧
身を削る反証に
太陽は存在を示してくれた
小高い丘の上で
人々は空を見上げなくなった
予感は消え
訪れた確信に
満たされているから
恥ずかしながら
ものぐさ者です。
世界はぼんやりしています
人の名前をおぼえるのは
苦手です
洗濯物は昼から干します
掃除はとりあえず大丈夫です
昨日はご飯に味噌汁焼き魚
きっと今日もおんなじです
明日は雨でも構いません
そろそろ寒くなるようです
そんな話を聞きました
今日は寒くて大変でした
みんなセーターを着ていました
そろそろ僕も
セーターを着ます