むかしむかし
人々は空を見上げた
心を満たすために
僕達の、
きっと来る未来の予感に満たされて
抗うことのできない衝動であった
空は今よりもっと眩しかった
降り注ぐ光の柱に
寄り添って
そのようにして
待っていた
光が
降りてくる
予感が告げられる
思い通りにならない日々に
ただ風だけが 過ぎ
去っていく
帳がおりていく
あぁ
✧
身を削る反証に
太陽は存在を示してくれた
小高い丘の上で
人々は空を見上げなくなった
予感は消え
訪れた確信に
満たされているから
11/25/2024, 11:10:14 AM