たちばな

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むかしむかし
人々は空を見上げた

心を満たすために

僕達の、
きっと来る未来の予感に満たされて
抗うことのできない衝動であった


空は今よりもっと眩しかった


降り注ぐ光の柱に
寄り添って


そのようにして
待っていた



光が
降りてくる


予感が告げられる




思い通りにならない日々に

ただ風だけが 過ぎ

去っていく



帳がおりていく



あぁ






身を削る反証に

太陽は存在を示してくれた


小高い丘の上で




人々は空を見上げなくなった

予感は消え


訪れた確信に
満たされているから

11/25/2024, 11:10:14 AM