2/4/2025, 10:31:16 AM
破片を拾い集めているとき、無垢なものばかりを見ていたことに気づいて、サイレンの音が遠くに聞こえる、それは、忘れてはいけないような、はらはらと降るものがぼんやりと目に映っている、口篭って、通り過ぎていく、ひとつ、拾い上げようとしたとき、宝石のように虹色に光って、そんなものまで、まっしろに呑み込んでいった
『永遠の花束』
1/21/2025, 1:03:03 PM
ただ向かう方へと走らせるたび触れる紙の束がいつか誰かの宝物になることをまだ知らない青い指先
『羅針盤』
12/22/2024, 2:13:15 PM
朝日が昇る空の薄く曇った硝子の向こうでてんてんと弾けていく光の雨音が聞こえてる
『ゆずの香り』
12/21/2024, 2:47:23 PM
降る光の帯の指先を照らす葉の昼間の初めて囁きになる風の音
『大空』
12/18/2024, 3:17:58 PM
ペンの先が震えている。涙のような色をして空は突き抜けたように砂糖菓子の光を降らす、日曜日の終わりにあなたの隣が温かいこと
『冬は一緒に』