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破片を拾い集めているとき、無垢なものばかりを見ていたことに気づいて、サイレンの音が遠くに聞こえる、それは、忘れてはいけないような、はらはらと降るものがぼんやりと目に映っている、口篭って、通り過ぎていく、ひとつ、拾い上げようとしたとき、宝石のように虹色に光って、そんなものまで、まっしろに呑み込んでいった
『永遠の花束』

2/4/2025, 10:31:16 AM