学生の頃や新卒の頃は何を差し置いても成し遂げなければならないことがあった。今でもその気持ちは無くなってないはずだけどあの頃に比べて言い訳がおおくなった。
風化していくことが怖い。
【終わらせないで】
共感が得られない愛情は狂気だ。
私が自分の気持ちを何気なく話したときに見せた驚きと困惑の混じったような顔を見て、悟った。
みんなと同じように何かを大切にしたい、支えたい、信じたい、と思う気持ちには変わらないのにその何かが少し違うのだ。今更何かに変わるような想いじゃないから、誰もいないところで私は私の愛情を静かに燃やし続け続けている。
【愛情】
さっきからゲームセンターの騒音が感じない。
この集中力が勉強に向けることができていたら人生ちょっ
とは変わってたのかなーって今考えることじゃない!今は
一手でも早くこの景品を落とすんだ。100円をいれてクレー
ンを操作するボタンが光る。クレーンに触れた景品が揺
れ、またもう少しで取れそうなところに留まる。あと少し
なのに。体温が上がっているな、って思いながら額の汗を
拭う。次で取れる、次で取れるから、、
ボタンが光り、私はクレーンの動きに集中している。
【微熱】
15時48分
またやってしまった。8時には起きて朝ごはんを食べてから部屋の片付けなんかをして、お昼前には予定はないけど何かをしに外に出たかったのに。
沈んだ気持ちで積もった洋服の山からおもむろに服を選び、着る。外に出る。まだ少し太陽の光は感じることができるな。広がっていく日陰を避けて、太陽の当たることができる場所で夕方の道を歩く。
【太陽の下で】
暖房から吹く風に色や形を望まないように、寒さを和らげるためのセーターに私は多くを望まない。
身体に合うサイズであればいいし、できれば少し大きめなくらいがいい。
生地が薄くて寒くなければいいし、できればあんまりゴワゴワしてないくらいがいい。
派手すぎないデザインじゃなければいいし、できればたまに個性的だね!って言われるくらいがいい。
すぐにボロボロにならなければいいし、できれば3年ほど愛用できるくらいがいい。
袖を通すときに惰性の気持ちがなければいいし、できればこのセーターを手に入れた喜びを毎回感じられるくらいがいい。
セーターに、私は多くを望まない。
【セーター】