言葉にしようと思うことはある。日に一度。いや、もっとかもしれない。けれど、お前の背中を見ていると……言葉にして伝えてしまうと、お前が居なくなってしまうような気がするんだ。
だから、俺は、今日も噤んでしまう。
「今日はいい天気だな」
そんな言葉しか伝えられない。
2024/02/13_伝えたい
約束したのはいつだったかしら
忘れてしまわないように
時間がなくて行けなかった
手段がなくて来れなかった
どれも言い訳
そんな事がないように
ここで待ってる
けれど
貴方はまだ来ない
2024/02/12_この場所で
贈る側 贈られる側
どちらにも何かしらの覚悟がいると思うんだ。
ほら、花言葉ってあるじゃない?
確かにお花を貰えるのって嬉しいし、ロマンチックで素敵だとは思うけど……なんだろなぁ、もっと気軽に贈りあえるもののはずだったのに、いつからこうなったんだろう。そう、昔の、子供の頃に、下校途中に堤防で見つけて、可愛いから摘んで帰ったあの花みたいな。そういうのでいいんだ……そういうの……
花束じゃなくてさ
想いの束が欲しいよ
2024/02/10_花束
君の笑顔を初めて見たのはいつだっけ
君の笑顔に惹かれたのは
惹かれていると気づいたのは
いつだっけ
そのころころと忙しなく変わる顔を
いつまでも眺めていたい
その笑顔をもっと見せて
もっと もっと
ああ、そうだ。形に残したらいいんだ。
「ほら、こっち向いて!じゃあ撮るよ」
はい!スマイル!
2024/02/08_スマイル
どこにも書けないこと
ひとつやふたつ誰にでもある。
私の場合はもっと多いかもしれない。
数えたことはないけれど、
誰にも踏み込んで欲しくない大事なもの
思い出だったり気持ちだったり、
良い悪いの区別なんかなく
秘めておきたいもの
それは沢山ある。
私だけがそうなんじゃなくて、
きっとみんな気がついてないだけ。
気づいてないふりをしてるだけだ。
気づきたくないから。
わかるよ……気づいたって
どこにも書けないんだからさ
失敗したら怖いもん。
なんでも書ける今の時代
どこにでも何度でも簡単に書けるから。
気づいてしまえば、吐き出したくなる。
書けないことなのに、書ける場所がある。
だから、気づかない方が幸せなんだ。
2024/02/08