どこにも書けないこと
ひとつやふたつ誰にでもある。
私の場合はもっと多いかもしれない。
数えたことはないけれど、
誰にも踏み込んで欲しくない大事なもの
思い出だったり気持ちだったり、
良い悪いの区別なんかなく
秘めておきたいもの
それは沢山ある。
私だけがそうなんじゃなくて、
きっとみんな気がついてないだけ。
気づいてないふりをしてるだけだ。
気づきたくないから。
わかるよ……気づいたって
どこにも書けないんだからさ
失敗したら怖いもん。
なんでも書ける今の時代
どこにでも何度でも簡単に書けるから。
気づいてしまえば、吐き出したくなる。
書けないことなのに、書ける場所がある。
だから、気づかない方が幸せなんだ。
2024/02/08
ちくたく ちくたく
その音を意識しだしたのは、いつからだっただろう。
子供ながらにずっと眺めては、何かを考えたり考えなかったりした。
チクタクチクタク
その音はやがて苦痛になった。
大人になって仕事に追われる日々……
いつしかその音すら耳に入らなくなった。
…………ちく、タク、チク、たく、
嗚呼、久しぶりに聞いたなぁ
あれ?今って…………
何時だ?
2024/02/06_時計の針
心というものは厄介だ
一喜一憂するだけ無駄なのだと
頭では分かっていても……
もう傷つきたくなくて
もう一人になりたくなくて
冷たく突き放すのに
どうして どうしてキミは
私に笑いかけるんだ
その笑顔を信じてもいいのだろうか
この気持ちを言葉にして伝えたら
キミは離れていってしまわないだろうか……
私はそれが怖いんだ
2024/02/05_溢れる気持ち
貴方の体温を感じる。温かくて力強くて太陽のよう。
それに比べて、私は今とても冷たいの。
寒くて、寒くて、目を開けることすらもうできない。
貴方の温もりだけが、まだ生きていることを教えてくれる。
最期に伝えたい言葉は決まってた。
ずっとずっと前から。決まっていたの。
今がその時。神様、感謝します。
そう思える時間をくれたことに。
伝えられる時間をくれたことに。
愛してる
その言葉は温もりに吸われて消えた。
忘れない
その温もりと貴方の贈りもの
2024/02/04_Kiss
時間、年月、月日、どれも同じだ。
この気持ちを言い表せられるのならどれでも構わない。
寿命が尽きたその先も
100年、500年、もっと、もっと。
そう、例え1000年先だって……
君と共に在りたい
2024/02/04_1000年先も