真っ赤なハートのボンボンショコラ
キルシュ酒香る大人のトリュフ
オレンジをダークチョコレートで纏ったオランジェ
カフェ風味のガナッシュ
クリーミーな王道ショコラ
ふわっととろける生チョコレート
今年も、自分へのご褒美「バレンタイン」
いつもの場所で「待ってて」
私とあなたとの待ち合わせ場所。
なんてことない角の公園だけど、
そこがいい。
散歩中の犬の楽しそうな声が通り過ぎて
目の前を桜の花びらがひらひらと舞い落ちる。
今日は何を話そうかな、何食べようかな、なんて。
待ってるその時間も愛しくて仕方ないの。
「伝えたい」ことは沢山あったけど、
あなたの顔を見たらそんなの全部吹き飛んで。
一直線にあなたの元に走って飛びつくの。
私があげた香水の匂いに少し汗の匂いが混じってる。
この感覚。体温。
すごく心地が良い。
「...好き!」
その一言で、充分でしょう?
...久しぶりにここ歩いたな。
帰省して二日目。買い物帰りにふと思い立って学生時代の通学路を歩いてみた。
今日は夏の太陽が照りつけて蝉の音もうるさい。
すれ違うお散歩中の犬もバテているようだ。
アイス片手に坂を下る。
そういえば、夏期講習の帰りもよくアイスを食べてたっけ。
秋には部活仲間とのすれ違いで一人で帰った日もあった。あの時食べた肉まんは何だかしょっぱかった。
恋人と初めて手を繋いだのもこの通学路だった。
冬だというのに手汗が止まらなくて笑われてたな。
春になると角の公園に寄ってよく花見してたっけ。
「この場所で」過ごしたのだ、青春時代を。
何だか鼻の奥がツンとした。
最近仕事詰めすぎて疲れてたのかもな。
やれる所までやってみよう、いつでも帰ってこられるから。
「誰もがみんな」私を好きじゃないのは分かってる。
そりゃ全員に受け入れられるとは思っていないわ。
でも、私は
私が一番好きな私でいたいの。
好きなメイクをして、好きな格好をして、
好きなことをしたいの。
ふと振り返った時、恥じない私でいたいだけよ。
周りの目なんて全然気にならないくらい、自分に夢中でいたいの。