7/23/2023, 10:01:38 AM
花咲いて
香り漂う庭先の
眩い光は涙
蘇るは夢か
かつての香りと喜び
輝くのは過去
再びは夢
憧れ
「花咲いて」
7/22/2023, 8:05:02 AM
渇求の苦しみに耐えられなかった魂は
遠い遠くのどこかへ旅立った
抜け殻のようだと罵られたその男は
哀れに思って涙を逃がした
「もはや魂すらいないのに、涙よ、お前も旅立ちなさい」
涙はそうっとどこかへ旅立った
それからも
いつもと変わらない1日を繰り返す
ただそれだけ
「今一番欲しいもの」
7/20/2023, 3:50:36 AM
何も見ていないように遠くを見ている
見えていないような
何もかもが見えているような
あなたのその視線の先には何が見えているのですか
目を閉じてみても
私には何も見えません
瞼ごしの明かりがぼんやりと映るだけ
目を開いても
私には私の景色しか見えません
乳を頬張り微笑み眠る君の先に
どうか幸溢れますように
「視線の先には」
7/19/2023, 5:20:34 AM
私という言葉はたくさん散らばって
私はそこら中にいるというのに
私と私が言うと
私は私だけの言葉にもなって
でも私は私だけの言葉ではなくて
それでも私は私だけという状況
この広い地球という星に散らばせた
私という私は
私だけの私というほんの少しの優越感と安心感と
不安や劣等感やら
いろんな感情を詰め込んだ私になり
さらに私は私だけという勘違いに揉まれて
私は私だけの人生を少しだけ立ち止まっては
くすりと微笑んでみたり
絶望に閉じ込められたり
私は私だけというご褒美の甘い罠
私は私だけという甘い蜜を
密かにもてあまそうとしている
「私だけの」
7/1/2023, 2:15:32 PM
窓越しに見えるのは、空
夕方のお天気雨
嫁に行く狐は幸せだろうか
寂しくはないのだろうか
生まれたままで
変わらぬままで
生きていたいと思うのか
変わりたいと思うのか
思うがままに
願うがままに
どうか叶いますように
「窓越しに見えるのは」