まるで修行中

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6/6/2023, 12:40:20 PM

最悪な日は
いくつあるのだろう
それはひとつ
更新されていく
最悪の日
最後にわかるはず

6/5/2023, 11:59:35 PM

誰にも言えない秘密を作ってしまったことは誰にも言えない
私の体は
ますます小さな星になった
縮む速度はさらに速くなった

6/4/2023, 1:47:11 PM

高熱の出た日には、狭い部屋がますます狭くなる
追い詰められ、逃げ出すことも叶わず
ひたすら
まどろみの中で、まるで生贄のようなあきらめと、
普段とはまるで違う、さもすれば少しハイになっている、不思議な状態で寝転がっている
幻のような光景
現実との剥離
そうだったらいいのに、と願っている





「狭い部屋」

6/3/2023, 2:34:12 PM

その女は失恋した。
世界一の不幸者だと思った。
水槽の中で横に並び泳いでいるメダカですら、女の神経を逆立てた。
気分転換にと読んだ、小説の主人公の恋愛がうまくいくと、女は苛立った。
本を壁に投げつけ、本と壁紙が破れたが、それを見て「ざまあみろ」とニヤリとした。
次の日になってそれを見ても、後悔するべきことだ、ということに気付かなかった。
それほど女は病んでいた。

ある日、突然、空からいくつもの魂が流れ落ちた。それを嬉々として眺めている男がいた。
男は、自分が、かつて愛していた女たちの魂を呼び寄せた。
もう孤独に耐えられないと思ったからだ。
好きで永遠の命を持っているわけではない。
これ以上、置いていかれるのには耐えられなかった。
男は追い詰められ、過去に執着した。
これ以上、自分を置いていく者を増やしたくない。
それは呪いにも、叫びにも似た渇望だった。
魂は、数ヶ月経っても降り止まなかった。

失恋した女は空を見上げた。
外に出ると、空から多くの魂が際限なく降っている。
誰から見てもそれは女性の魂で、人々は極力、出歩かなくなっていた。
しかし、女はその光景に憧れと希望を抱いた。
「私もあんなふうに空から降りてみたい」

女は瞑想し続けた。
毎日祈り続けた。
しかし、いくら待っても、女の順番は来なかった。
待ちくたびれた。
来るはずはないのだ。
女は、その男に愛されていたわけではなかったのだから。
それでも、いつかあんなふうに美しく舞い降りたい。
女は、いつまでも待ち続けた。




「失恋」

6/3/2023, 2:49:35 AM

正直は人生のいち通過点でしかないはずなのに
傷つけたり
傷つけられたり
正しかったり
正しくなかったり
誰かの正直は誰かの嘘
そんなときもある
自分勝手な人間の正直さは人を不幸にする
いち通過点は
とても長い線となることもある


「正直」

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