まるで修行中

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5/18/2023, 2:41:49 AM

早朝の清々しさ
名も知らない小鳥達がささやく
窓を開けると、通り過ぎるそよ風が、薄いカーテンを揺らす
木の葉もさやさやと揺れる
柔らかい日差しが、少しずつ強く、鋭さを持ち始める
遠くを通り過ぎているだろう自動車が発する音
昨日よりも多く聞こえる蛙の声
その他、いくつもの知らない音
1人そこに立ち止まり、ぼうっと心を閉じれば、まるで、真夜中の中に浮かんでいるようだ
静かに眠る

5/16/2023, 3:28:02 PM

愛があれば何でもできる、
わけではなく、
何かがいつもよりできそうな気がする、
な気がする

5/15/2023, 10:37:25 AM

その女は、ほぼ毎日、今までの人生の選択を後悔していた。
どうして結婚したのだろうか。
いや、どうしてあの時に離婚しなかったのだろうか。
辛くて悲しくて寂しくて。
彼女は、自分の恋心を、幸せを、自分の自尊心を、諦めきれないのだ。
もはや、自分への自信は打ち砕かれ、この悪い状況の原因は自分なのだ、と。
そんな待遇を受け、そう言われても諦めきれなかったのだ。
ほんの小さな喜びを、欠片を、見つけようとしていた。
外へ飛び出したくても、受け入れてもらえないのではという恐怖心が、彼女を閉じ込めていた。
それではいけないのだ、と、わかっていても。
まるで、言い訳をして怠けているような罪悪感でいっぱいになっても。
それでますます自分を嫌いになっても。
生きる気力を失っても。
そのうち、後悔の中に溺れて生きるのも面白いのかもしれない、と思うようになった。
後悔すらも感じない、何も感じない、そんなふうになるのも悪くない、と思うようにもなった。

「私が知っているのはここまでです」
その女は、外していた眼鏡を、再びかけてからこう言った。
カラリとした空気の、天気の良い昼間だった。
床に座っている女の横には、その女の夫や、子供と思われる人間が横たわっていた。
腹の上にタオルケットをかけ、揺れるカーテンが送る風に当たって、気持ちよさそうに昼寝をしているように見える。
「報告は以上です」
女の目は、一瞬だけ、きらりと輝いた。
そうして、一日が過ぎた。

5/14/2023, 4:48:39 PM

外を歩いていたら、突然、
どこかから呼ばれた気がしたので、とりあえず後ろを振り返ってみた。
誰もいなかった。
気にしないようにして、また歩いていたら、突然、
今度は誰かに肩を叩かれたような気がした。
でも、誰もいなかった。
きっと疲れているに違いない、と思い、ポケットの中に入れておいた、とっておきの風のくしゃくしゃを取り出した。
手のひらに乗せたまま、ふうっ、と、ため息まじりの息を吹きかけた。
風のくしゃくしゃは元の姿に、大人の虎が寝転がっているくらいの大きさの姿に戻った。
急に捕まって、急に戻されて、くしゃくしゃは気に入らなかったに違いない。
いくら誰かにもらったのだから自分が捕まえたわけではない、と言っても怒ったままだ。
実際、経緯はどうであれ、ずっと持ち歩いているのは自分なのだが。
期待半分でくしゃくしゃに話しかけた。
「どこへでも行けばいい。好きなところへ」
突然、くしゃくしゃに包まれた。
あっという間に、地面が薄くぼやけて見えるくらいの高さまで上がっていた。
そうっと目を閉じた。
次に目を覚ますのが楽しみだ。
風のくしゃくしゃは、もう、くしゃくしゃではない。
きっと、これからどこまでも、どこまでも、飛んでいくに違いない。

5/13/2023, 3:01:40 PM

考えたいことだけを考え、
食べたい時に食べたい物を食べ、
空を見たければ空を、
窓を開けたければ窓を開け、
それらの反対も思うがままに、
思うことも思わないことも、
思いつきのままに過ごしてみたい

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