9/24/2022, 2:39:13 PM
愛し方も、愛され方も
なにも、知らなかった
知らないが故に、拒絶した私を
彼等は、決して見捨てなかった
私の手を引いて、連れ出してくれた
形のある贈り物を貰ったわけじゃない
花でも、お菓子でも、宝石でもない
目に見えない"愛情"を貰うことが
こんなにも、温かいなんて
私は、知らなかった
『形の無いもの』
9/23/2022, 2:12:44 PM
子供の頃、私はジャングルジムが大好きだった
いつもより高い目線
いつもより広い視野
上から見下ろす景色は、何故だか美しく見えた
純粋な子供だった故の感性
大きくなって失われてしまったそれを
私は、今でも探し続けている
『ジャングルジム』
9/22/2022, 1:44:33 PM
真っ白な世界を歩く
周りには何もなくて
ただただ白い空間がそこに広がっていた
なんだかふわふわして、気持ちよくて
ご機嫌で歩いていたら
微かに、君の声が聞こえた
どこから聞こえているのかもわからないけれど
何故か、私にはハッキリわかった
「あぁ、呼んでる」
手を伸ばして、気が付いたら
真っ白な天井と、君の泣き顔が目の前に広がった
『声が聞こえる』
9/21/2022, 2:41:56 PM
「女心と秋の空」
なんて、よく言うけれど
もともとは男心と秋の空らしい
ねぇ、最近会ってくれないのは
最近連絡をくれないのは
もう、私には恋してないってことなのかな
─────きっと、もう終わりなのだろうと
そう気付いてしまったから
『秋恋』
9/20/2022, 12:33:23 PM
お気に入りの紅茶缶
誕生日にもらったプレゼント
ちょっと奮発して買った髪留め
小さい頃に読んでいた絵本
こんな何気ない幸せを
大事にしたいと思うのは
こんな何気ない幸せが当たり前じゃないことを
君が教えてくれたから
『大事にしたい』