雪月栞

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9/19/2022, 1:29:02 PM

いつも、朝が待ち遠しかった

朝になれば、またあなたに会えるから

時間が早く進んでほしかった

いつの間にか、長い年月が経っていた

私たちは一緒に暮らすようになった

それでもやっぱり、朝が待ち遠しかった

────けれど

時が経つにつれて、あなたは変わっていった

私は昔と変わらないままだったけれど

あなたは随分と齢を重ねた

きっと、もうすぐお迎えが来てしまう

あんなに待ち遠しかった朝が

今は来てほしくなくて

あぁ、どうか夜のままでいて


『時間よ止まれ』

9/18/2022, 1:05:02 PM

今の夜景はとても綺麗だ

街全体が明るくて、夜でも街は活気にあふれている

でも、人工的な明かりが一切ない

いつもの風景が漆黒の帳に覆われたような

そんな中で見る月明かりに照らされた夜景も

美しくて、神秘的で

私は、とても大好きだ


『夜景』

9/17/2022, 12:54:53 PM

────ふわり、と花の香りが漂ってくる

反射的に、香りの方へ視線を向ければ

そこには桃色の花が一面に咲き誇っていて

ため息が出るほど美しかった

浮世離れした美しい花畑を眺めていたら

「 」

不意に、君の声が聞こえた気がした


『花畑』

9/16/2022, 1:32:51 PM

雨が降っていた

しとしとと大人しく、音を立てずに

ただ、静かに降っていた

それはまるで、君が1人で泣いているように見えて

思わず、窓から手を伸ばした


『空が泣く』

9/15/2022, 1:21:41 PM

ピコンッ

LINEの着信音が響く

画面を確認すれば、そこには見慣れた君の名前

たったそれだけで、こんなにも嬉しいなんて

恋とは不思議なものだ


『君からのLINE』

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