ひなまつり
母は、
五段飾りの本格的な木目込み雛人形の材料を取り寄せ、
仕事が休みの日や
家事の合間など、時間を見つけては、作っていた。
もう40年以上前のことである。
毎年、五段飾りを座敷に3人の娘たちに
飾ってくれた母。
ある時
母がポツリと呟いた。
自分に雛人形欲しかったのよね。
実家は、裕福でなかったので雛人形など
買えなかったから自分で作ってみたかったのよ。
3人の娘たちにと言いながら、実は、一番
欲しかったのは母。
わかる。
母の年齢に近づき母の気持ち痛いほどわかる。
いつも子供のため24時間母でいたら辛い日もある。
たまに自分も娘に戻りたい。
3月3日の1日だけでも自分のためのお雛様
飾って自分のためのひなまつりしたい。
ささやかな母の夢。
母が亡くなり雛人形は、箱から出して飾らなくなった。
私たち三姉妹は、皆、子供は、男の子だったから
なおさら雛人形は、飾ることもない。
最近、私も小さな雛人形を集め始めた。
母の作った五段飾りの雛人形には及ばないけど。
自分のためのひなまつりをここ数年、
一人密かに楽しんでいる。
母の嬉しそうだった顔を思い出す。
「誰もがみんな」
幸せ願いますよね、みんな。
私の苦手な人も、意地悪な人も
幸せを願うのは同じ。
人と人は仲良くなりたくても
なれない人がいて。
矛盾の中、み〜んな自分の幸せは
願う。
時々偏屈な私は、疑問の嵐でつぶれちゃう。
誰もが皆同じではないと気づく。
街へ
同じ場所にずっと居ると
まったく違う場所に引っ越したくなる。
引っ越しは、叶わないから
街へ出かける。
電車に乗ってふらりと
何駅か先の街に降り立つ。
言ってみれば気分転換。
青空だったら最高の気晴らし。
雨ならちょっと目立たない小さなカフェで
お茶をする。
たった一人は、さみしいけど
小さな孤独な時間は、それはそれで
心の浄化になる。
たまには、スナフキンのように
彷徨う旅人気分もいいものだ。
優しさ
ユーミンの曲に優しさに包まれたなら〜♪
そんな歌詞あったよね。
人生にたくさん優しさを貰えるることは
あまりないかな・・・
でもね、たまあ~にだけど
これ優しいって思うことあるよね。
落ち込んだり、つまづいたり、
どうしようもなく心がつらい時
何気ない言葉に救われる時ってある。
以外と声をかけてくれた人は
優しくしようとか計算なくて
いつものように接している。
だから私も自然に誰かに優しさを
あげられたらいいと思う。
生き方下手、言葉かけ不器用だけど。
タイムマシーン
戻れるなら中学1年生かな
親友ともう一度あの頃やってみたかったこと
チャレンジしたい。
クラブの先輩に告白とか。
二人とも弾けないままの13歳。
それでも未来の夢をお互いよく語った。
友は、デザイナー。
私は、漫画家。
幼いながらささやかな夢への努力は
していた。
長い長い人生の中、夢は、現実には叶わなかったけど
お互い結婚して家庭では家族のため頑張ってる。
13歳の夢は、叶わなかったけどね〜
しかたないかな。
でもまたあの頃に戻れるなら
もう少し夢を現実に出来る生き方を
13歳の私たちに教えられるかも。
大人の今なら。