みりん

Open App
8/8/2023, 10:20:54 AM

電波が私の周りをくるくると回って
私はくすぐったいと目を細める

機械の音は優しく私を起こし
アンドロイドは私に微笑む

色とりどりの天井を見つめ
私よりもはるかに大きな画面が過去の風景を映す


これが自然だ、と思う。

もう風が私の頬をかすめることはないし、
日差しに気を揉むこともない。

今、花を育てたり、蝶などの虫を愛でるのは不自然だ。


友人と画面越しで会話をして
午後のお茶をアンドロイドにいれてもらう

それが日常
これがありふれた自然だ

「蝶よ花よ」


「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人ですー!!!!
最近宣伝忘れてたんですけど、全然人集めてます!!
ぜひぜひきてみてください!!!

8/8/2023, 10:04:09 AM

1度嘘をついた。

私は元々あんまり感情が表に出なくて、
私自身にも私の今思っている感情が分からなくて、

嘘をついて適当に逃げた。

私はあのとき何から逃げたのだったか。
もうそんなことは忘れた。

嘘をつけば上手くいくことを知った。

私は人を騙すのが上手くて、
絶対にばれなかった。

だから嘘を重ねた。

そう。今もばれていない。
ひとつも。そしてこれからも。

でももう何が嘘か分からなくなった。

嘘をつきすぎて、自分にも嘘をつきすぎて、
何が本音で何を言いたくて何が好きで何がしたくて、
自分についてすべてわからなくなった。

自分の存在が嘘のようだった。

もう自分は私自身の嘘で塗り固められていた。

こうなることは、
1つ目から、いや、最初から決まっていた。

「最初から決まってた」

8/5/2023, 11:36:02 AM

毎晩鳴る鐘の音は、
突然鳴り出し、止むのは予想がつかない。

そしてこの鐘の音は、
私の頭で強く響き、そして留まる。

やがて鐘の音が、
痛みを伴って、耐えられないようになってきたときに、

私は眠りにつき、
時は朝へと歩みを進める。

「鐘の音」

8/5/2023, 6:04:50 AM

あなたが何気なくいった小さなことも、

今の私を大きく動かし、

前の私にとってつまらないことでも、

今の私はきっと大きく受け止め、

あなたがどれだけ感情的に言っても、

今の私はきっと相手にしない。

「つまらないことでも」

7/29/2023, 10:53:35 AM

僕はここから動かない。
ここが安全だと知っているから。

ここはどこよりも安全で、
僕はここから出たことがない。

外の世界は知らない。
外の世界が安全であるはずがない。

そう教えられてきたから。


この真っ白い空間を、
赤や青や黄色のボールが舞う。

いつまで経っても壁につかないのに、
この空間の隅が遠くに見える。


僕はここから動けない。
ここが1番落ち着くから。

脳内で作り出したこの空間は、
きっと動けない僕を望んでいるし、

動かない僕は、
たとえここが崩壊して、
天井が崩れ、嵐が来ようとも、
きっと安全だ。

そう逃げてきたから。

「嵐が来ようとも」

Next