狭い部屋
(ホラー要素少しあります。)
僕は今、部屋に居る。どうしてここに居るのかも、
ここがどこなのかも分からない。
部屋を見渡すと貼り紙が貼ってある。そこには、
この部屋から出ることは出来ない。
・出たければ、自分の過去と向き合うこと。
・自分の能力を理解すること。
と書いてある。
僕は自分の『能力』?なんてものは知らないし、
過去と向き合うこと。だなんてなんのことか、
分からない。
しかし、僕には一つだけ不思議なことがあった。
何故か全ての発言が全員から肯定されるのだ。
そして、僕は忘れられないことがある。ある日、
『助けて』『お願い…まだ生きたい…。』
その人の話をきくと日頃から暴力を受けている、
ということだった。
そんな人に僕は、
『高い所から飛び降りたら楽になるよ』
と言ったんだ。半分冗談で言ったんだけど、
その人は真剣に聞いてた。
その後、その人は帰っていったんだ。
そして、数日後気になるニュースが流れてきた。
見覚えのある人のニュースだった。
内容は『転落死』だとか。
僕は気付くと震えてた。自分の発言だけで、
生きたいと言っていた人の運命も変えてしまうんだ。
だけど、僕は反省していなかった。
自分を庇わないと生きて行けないと感じたからだ。
けど今はこんな状況だ。
多分その事だろうと思い、口を開いた。
『ごめん。次からは発言に気を付ける。
そして、その過去と向き合いながら生きていく。』
喋り終えると視界が真っ白になった。
気が付くとベッドの上で寝ている。
僕の能力は、良い使い方も悪い使い方も
出来てしまうみたいだ。
まぁ、元の場所に戻ってこれて良かった。
あそこは、僕が運命を変えてしまったあの人が
つくった世界なのかもしれない。
それはそうと………
なぜ僕の能力のことを知っていたのだろうか。
これは失恋の物語。
はじまりは、星が輝くレストランにて。
その場所は、どこよりも星が綺麗に輝く場所。
そこへ行けば誰もが星を眺めてしまう。
とても、ロマンチックで綺麗な場所
ある日、その場所にレストランができた。
最初、誰もが批判した。
『綺麗な場所なんだから台無しにするな』や
『はやく無くなればいいのに…』と。
しかし、その言葉は今では無くなった。
なぜなら、そのレストランは不思議な程に
『星』を一際輝かせていたからだ。
話は変わるが、あるところににそのレストランで
働くことを夢とするある少女がいた。
その少女は星をこよなく愛しており、
本当に『星』を輝かせることができているのか、を
自分自身が働くことで確認しようとしているようだ。
その少女は誰よりも星を愛していると思っていた。
だが、そんなことは無かった。
ただ一人だけいたのだ。
少女と同じくらい。いや、少女でも勝てない程に
星を愛し、星をより輝かせ、魅力を伝えることを夢とする
ある人が。
少女はその人と会うこととなる。
そして次第に少女は惹かれていく。
その人はあまり意識していないように見えるけど…
なぜなら、
良くも悪くも『二人』は繋がっているから。
そのことをその人は知っている。
少しだけ他の人とは違う、失恋の形。
これは、それをみれる少しだけ特別な物語。