NoName

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6/28/2023, 10:25:41 AM

お題)ここではないどこか


自分で言うのもどうかと思うけれど、
私は恵まれていると思う。
私の周りは優しくて明るい子ばかり。
みんな私によく話しかけてくれる。

話は変わるが、今はテスト返し期間だ。
私は少しだけ頭がいい。
だから、今回のテストでも比較的いい点を取っていて、
周りの友達や先生からたくさん褒められた。

けれど私は素直に喜べなかった。
なぜなら、テストが返されてくる度に
私へのハードルが高くなってきている気がしたからだ。
「あの子は真面目でいい子」
「あの子は頭がいいから次のテストもいい点だろう」
「あの子は苦手なことなんてない」
言葉にはされなくても、褒められる度に
私の体はどんどん重くなっていった。
私も他の人と同じで苦手なことも、
出来ないこともあるのに、

考えれば考えるだけどんどんと底のない沼へと
引きずり込まれていく。
私だって勉強せずにいい点をとっている訳ではない。
そんなこと言ったって周りからの評価は
そうそう変わるものじゃない。

もうすぐ次のテストがある、私の苦手な分野だ。
どうしよう、凄く頭が痛い。
勉強しなくちゃいけないと分かっているのに
机に向かうと全身が重くなる。

今は、逃げてもいいかな。
ここではないどこかへ、
今すぐに

9/26/2022, 7:25:48 AM

窓から見える景色

窓から見える景色、
それはとても綺麗な景色。

時間や季節、毎日違って見える。けれど、
家の窓からの景色はあまり綺麗だと思わない。
旅行に出掛けたらその場所からの景色は
とっても綺麗だと思う。

これは、見慣れてしまっているから。
見慣れることで綺麗だな、と思わなくなってしまう。

とても綺麗な景色なのに。
そんなことを考えながらいつも目を向けない
身の回りに視線を向ける、

8/6/2022, 10:50:22 PM

太陽

私の知人に太陽のような人がいる。
その人は、誰にでも優しくて、明るい、
とてもいい人。
私は、その人のことが好き。
友達という意味でも、恋愛的な意味でも。

けれど、周りの人は嫌っている。
裏がありそう、とか、本当は私達のことを悪く思ってる、
とか、自分たちの勝手な想像で。

太陽のような人は時々、勘がいい。
周りの人に言われている悪口も、気付いているみたい。
けれど、優しい貴方は何も言わず、
今まで通り接している。

私は納得がいかない。
もし、周りの人に嫌われても、仲間外れにされてもいい。
反論しよう。太陽のような優しいあの人の為、
ううん。自分の気持ちの為に。

~数年後~
いつも私は意見を主張することをしてこなかった。
けれど、反論したり、主張したりすることは
とても大事なことらしい。

私はあの時、反論した。怒ってはいたけれど、
周りの人たちは悪口を言わなくなった。
その事を知った、太陽のようなあの人と、
話していくうち、付き合う事になったのだ。
その後、プロポーズもされ、今は夫婦として
過ごしている。

優しい貴方は、まだ少し強めに注意したりとか、
出来ないみたいだけど。
パートナーが困っているのなら、
私が注意をしよう。

だって、私はあの頃とは違うのだから。

8/6/2022, 6:49:37 AM

鐘の音

『ゴーンゴーン』 鐘が鳴った。

国民の誰かが勇者へと進化したのだろう。
この国では、誰かが勇者になると
鐘の音が鳴り響く。

僕には両親が居ないが、長年この国に居て、
そのことが分かった。

"この世界"では、魔物がでる。
魔物の中には、良いものと悪いものがいる。
その、悪い方の討伐をするというのが
勇者の仕事である。

勇者への待遇はとても良い。
そりゃそうだ。国民の暮らしを守っているんだから。

けれど、僕の中で勇者の印象はすごく悪い。
僕がまだ小さい頃、勇者が両親を殺したんだ。
"前の世界"の方が平和だったな…。

永い年月過ごしているが、この世界はあまり好きじゃない。
強い勇者はいつ現れるのかな。

そんなことを思っていると、また鐘が鳴った。
今度はどんな"人"が勇者になったんだろう。

8/1/2022, 3:34:18 AM

だから、一人でいたい。


私は、みんなといるのが嫌いだ。
何故って?
周りに合わせるのって疲れるじゃんか。
それに、私の意見は全て無視。

そんな人達に疲れるから。
中には気を使ってくれる人もいる。
けれど、私はそんな人達との付き合いすらも嫌いだ。

そんな人達でも、ずっと一緒にいると私の中で
『嫌いな所』を探しだす。
一緒の時間が長いと一つ、二つ…と、どんどん
『嫌いな所』がみつかっていく。

何個もみつけると、その人が嫌いになる。
人の『自分にとって苦手な所』を認められない、
そんな自分が大嫌い。

そして、『自分にとって大切な人』も嫌いに
なってしまうのが怖いから。


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