朝日の温もり
夜、友人達と飲みに行く予定があり、仕事を終わらせて急いで集合場所の居酒屋へと走る。
「悪い!予定よりも遅くなった!」
息を切らしながら集まる皆の元へ駆け寄って行く。
「遅せぇぞお前〜社畜がよ〜!」 「お疲れ!呑もう!」
各々が声を掛けてくれ、酒を飲み騒いでいた。
「…お前達、僕が来てないうちから呑んでいたとはいえ
もう酔っ払ってないか?」
注文はアルコールを控えて送迎できるようにしておこう
僕が運転して帰ってやらないとな、全く。
【世界の終わりに君と】
___貴方と外でデートがしたい。
体の弱い彼女とのデートは、いつも室内で僕が彼女の所へ通っていた。
スランプ気味ゆえ思い付き次第制作致します。
【誰にも言えない秘密】
登場人物一覧
速世夏威(はやせかい)、西埜雫翠(にしのなつみ)
囃田賢司(はやしだけんじ)、藍原洸(あいばらひかり)
私こと藍原洸には人に言えない隠し事がある。
仲良くなった子にも言えない大切な秘密。
「この家と掟はバラしてはならない。もしバレたらその時秘密を知った者は大切な人だろうと表社会から消えるかこの世から消えてしまうから。守れるね。洸?」
「はい、勿論です。お父様、お母様。」
毎朝起きて直ぐに両親とこのやり取りをする。
掟を忘れないように、油断しないように。
私の家…藍原家は外の噂では呪いの館と言われている。
人が住んでいる様子は無いのに、悲鳴や鳴き声、稀には怒声や談笑する声まで聞こえてくるらしい。家の人達はもう少し隠そうよ…
「なぁ!今日の放課後、噂の館に行ってみようぜ!」
声高々に告げるのはクラス一番のお調子者の速世くん
「えぇ?夕方は危ないし近付いちゃダメだから辞めよ?」
興味はあるものの、怒られる事だけは避けたい雫翠さん
「夏威はこうなったら止まんねぇしなぁ…雫翠さんにも無理にすすめねぇけど、洸さんはどうする?行く?」
速世くんの幼馴染で、クラスだけではなく私達のまとめ役もしてくれている囃田くんに誘われ
「…私も、気になるし行ってみたいかな…?」と遠慮がちに言えば嬉しそうに「楽しみだなぁ!」なんて笑っている速世くんと、その速世くんに「大好きな洸さん来てくれて良かったな夏威〜」とふざけ合っている二人を見ていると控え目に制服の裾を掴み引っ張る雫翠さんに目を向けて「雫翠さん、どうしたんですか?」と聞けば「洸ちゃんがあの場所に行くなら私も行きます!男二人と洸ちゃんを置いて置けない!」なんて言う雫翠さん。
(近くまでならまだしも、知っている奴が館まで来たら、慈悲も何も無いまま死ぬだけなのにな…私の友人である子供だから、話は聞いてもらえるだろうけど)
何とも言えぬまま家には「友人が遊び半分で行きますので、私が付き添うため、監視を願います。」と連絡を入れた。
___続きはまた後ほど制作致します。
【狭い部屋】
今日も還らぬ貴方を待つ。
掃除を済ませ、買い出しと夕飯の下準備を終え
ポツリ零れるように貴方への思いを呟く。
「────────────────────」
一人寂しい部屋に響く声に目を伏せる。
虚しさを隠すために私は立ち上がり、部屋に向かう。
自室のベットに横になり、天井を見上げる。
ベットの横や机の上には使われる事の無い贈り物。
「おかえり、なんてもう何年も言ってないわね」
二人で映る写真に目を向ければ、幸せに満ちた輝かしい笑顔を浮かべて写る私達。
「こんなに愛していたのに、貴方からはもう伝えられないのね」
苦しい、寂しい…それなのに、貴方の笑顔は愛おしくてずっと忘れられない鎖になっていて。
「私、貴方のくれた幸せにずっと溺れて痛いの」
今日はご飯を食べて、お風呂に入って、寝てしまおう。
明日の朝にはきっとまた笑えるから。
「あんなに狭かったはずの部屋なのに、貴方が逝ってしまってから、私だけになったら広くてとても寂しいの。」
今日もそんな思いを胸に抱いて眠るの。
___私、貴方と過ごす狭い部屋が大好きよ。