「懐かしく思うこと」

変わるたび　違和感抱いた　新元号

100円で　爆買いできた　駄菓子屋さん

幼少期　ボクの手握る　息子の手

「忘れたくても忘れられない」

いつもニコニコおばあちゃん
ボクがご飯をたべてるときに
お茶碗割って泣いてたときも

いつもニコニコおばあちゃん
となりの家のおばさんの
終わりの見えない世間話も

いつもニコニコおばあちゃん
ママが涙を浮かべては
刃物のような言葉を投げつけられても

だけど真夏の昼下がり
うっすら涙のおばあちゃん
ニュースを見ながら震えてた
不思議そうに見ていたボクに
おばあちゃんは言ったんだ

「誰でも忘れたくても忘れられない
　自分がいるのよ」

「鋭い眼差し」

ボクは小さなウソをつく
ボクの小さなそのウソを
大きな瞳が見つめてる

身を切るほどに鋭くて
ナイフのように光ってる
震える声でウソつくたびに
痛みが胸を支配する

ある日痛みに耐えきれず
ごめんなさいと吐き出した

そしたら鋭い眼差しは
目尻を下げたその後で
ウインク一つ飛ばしたら
花散るように消えてった

「高く高く」

赤い風船どこ行った
高く高〜く空の彼方へ

やぶれた夢はどこ行った
高く高〜く空の彼方へ

あの日の想いはどこ行った
高く高〜く空の彼方へ

ボクの母さんどこ行った
高く高〜く空の彼方へ

夢も希望も思い出も
空の向こうに飛んでったなら
もう少しここで眺めよう
掴めば消えそう
そんな気がして

「子どものように」

おぎゃあと生まれて歩き出す
誰かが助けて歩き出す

お腹が空いたらご飯を食べる
誰かが助けて食べている

怒るとなだめ
泣いたらあやされ
誰かが助けて生きている

大人になって
白髪が生えて
元いた場所に戻るだろう

みんないつかは子どものように
誰かが助けてくれるかな

きっと誰しも子どものように
誰かがそばにいるのかな