12/16/2022, 8:36:24 AM
目の前には、ぐつぐつと煮える鍋。
白菜は琥珀色に染まりつつ……あるかもしれない。
ああ、待ち遠しい。
「大根おろし、まだ?」
もうちょっとだよ。
「急いでよ」
辛い雪鍋は嫌だろう?
【雪を待つ】
12/14/2022, 12:42:31 AM
ブレンドコーヒーを2ついれる。
片方にはミルクをたっぷり注ぐ。
私はカフェオレが好きじゃない。
でも、貴方はブラックを飲めないから。
『愛を注いで』
12/12/2022, 5:58:42 AM
今日まで一週間くらいずっと晩御飯は鍋。
親に「ごめんね」と言われて、なんでもないフリをした。
12/10/2022, 10:05:04 AM
黒、青、グレー。
行き交う人は暗い色ばかり。
あっ、赤色。
(仲間ですね。)
貴方も鞄の色で覚えられてますか?
12/10/2022, 5:35:11 AM
やんわりと手を包むと、なんでもないような顔をして貴方はシュッと手を引き抜く。それを何度か繰り返すと、少し迷惑そうに鼻を鳴らして、風のようにどこかへ去っていく。
いつものことだ。虚しさは感じるけれど、貴方を引き止められる存在は少ない。
それに、時々寝ぼけて身体いっぱいで手を抱きしめてくれるときもあるから、私はそれで十分だ。
絨毯のような質感を堪能しながら、お腹を撫でると、噛まれ、蹴られ、引っ掻かれ。
「痛いよ。リストキャットができるじゃないか。」