私だって、生きているだけで、誰かを傷つけているかもしれないけれど、それを引き合いに出して、責められる謂れはない。私からしたら、あなたの存在だって、既に私を傷つけるものである。
私はただ、理解している。あなたと一緒にいることが不毛なこと。黙って離れるだけで、私とあなたの世界は保たれる。
理解していないのはあなたの方。
そこまでして、世界を交える意味はあるのでしょうか?
私に争う意思は無い。
争いたいと願っているのはあなたの方。
ひとつ、言いたいことがあるとすれば、私を巻き込まないで、ということ。
破滅したいなら、私の知らないところで勝手にどうぞ。
あなたは、自分のしてきた罪など認めたくないでしょう。自分の存在が、他人を攻撃し、傷つけているとは思っていないのでしょう。
人は誰しも、誰かを愛し、幸せにするためにうまれてきた。
だからあなたは、そうやって華やかでいられる。
私のためだと、意味の分からないことを言って、私の存在を否定しながら。
ここに、あなたを許すことの出来なくなった存在がいる。
けれどあなたは、見て見ぬふりをして、「自分は世界になくてはならない存在」を演じ続けるのでしょう。
心の奥底で、自らの罪の意識が芽生えたとしても。あなたがそれを否定し、罪を認めない限り、その場所から逃げることはできない。
私には、あなたを憐れむ心が、まだあるけれど、
その心すら、手放したい。
あなたと関わった全ての痕跡を断ち、私の世界から排除する。
これから先、私があなたを想うことは、二度とない。
―
書き足りない。
他人の言う幸せってよくわからない。
幸せになって欲しいってなに。
私はこうやって文章書いてることが幸せなのに、不幸せそうに見えるって言われても、どうしたらいいか分からない。
幸せじゃないのに、幸せのふりをすれば満足?
なんでそんな面倒くさいことしないといけないの。
私はそんな幸せいらない。
憐れまれる意味も分からない。
今まで頑張ってきたからご褒美だって言われても、全然嬉しくない。やりたいことたくさんあるのに、それを邪魔されてばっかり。
いい加減にして欲しい。
気持ち悪い。
社会貢献って何。
ルールを守ったって、なにも守ってくれない。
取り上げられてばかり。
そんなの知ったこっちゃないよ。
私を守ってくれないルールを、なぜ守らないといけないの。
これが悪だっていうなら、勝手に言っていればいい。
しらない、しらない。
牢屋の中でだって、紙とペンさえあれば、私はなんだって出来るのだ。
辛くて、苦しい、この時間はいつまで続くんだろう。
もう我慢したくないと思っても、あともう少し、頑張らないといけない。
あともう少し、もう少し、自分を騙してたのも、もう限界。
それなのに、強引に立ち上がらせようとしてくる影がある。
嫌だ、もう疲れた。そう言っても、誰も聞いてくれない。
もう少し、もう少し。
励ましの言葉に絶望してる。
あなたは私の味方? 敵? それを判断することも、もう辛い。信じて進むしかない。どうして私はこんなにも行きたがっているのだろう。
無慈悲に、私の命がこの世界に繋ぎ止められている。
死んでしまいたい。
たったそれだけの私の心を拒絶するために、影が私の体を、むりやり動かして、生きろと言う。
痛い、苦しい。どれだけ弱音を吐いて、愚図って、文句を言っても、受け入れて貰えない。暴言を吐いたって、許してくれない。
この手は掴まれたまま。
嫌われようと頑張っても、
救いようがないと思われようとしても、
痛くて苦しい程に、強く、生かされる。
死ねないのは、そのせい。
死んでもいいよと、誰も言ってくれないせい。
なのに、そのことが、どうしてこんなにも、
私はちっぽけな一部。
誰にも期待されない、そのへんの石ころ。
井の中の蛙。
だけど私には世界が見える。
いい所も、悪い所も、上手くいっているところも、上手くいっていないところも。だから私は小さな世界で、なにも巻き込まれずに平和に生きてる。好きなことをして、好きなだけ生きてる。
妄想でしかない。
けど、妄想じゃない。
外の世界からやってきた友達が、私を憐れむ。
「そんなところにいないで、出ておいで」
ここは居心地のいい、優しい場所。
そんなところなんかじゃない。
そう言うと、友人は怒って居なくなった。
別の友人が、私を羨ましがる。
「あなたは小さな世界で幸せに生きてていいね」
ここは私以外何もいない。外は何でもあって、みんないて、何不自由もなく生きられる場所。だけど、それが苦しいなら、こっちにおいで。
そう言うと、友達は少しの間だけ降りてきてくれたけれど、やがて退屈になって居なくなった。
私は、行かないで、一緒にいてと言えなかった。
ここは、外より素敵な場所じゃない。
寂しくて、何も無い場所。
妄想の中で、好きなものを好きなだけ並べてみるけれど、目が覚めると、何も無い。
当たり前だ。
妄想では簡単だけど、現実で理想を作るのは簡単じゃない。
だけど、頭の中だけじゃ、物足りない。
友達に触れた温かさや、感触が、忘れられない。
実際に見て、聞いて、嗅いで、触れて。
その感動を、誰かと共有したい。
その誰かも、私に冷たい人じゃなくて、私を受け入れてくれる人がいい。
この小さな世界も素敵だねと、言ってくれる人がいい。
外の世界を見てみたい。
この場所を失うことなく。
私は、わがままで、欲張りだから。
全部手に入れられない冒険はしたくない。
私はちっぽけな一部。
だけど、小さな世界では、私以外のものが小さくて、自分だけが特別だと勘違いしそうになる。私がちゃんとしないと、この小さな世界が壊れてしまう、なんて、不安になる。
そんな私が、大きな世界の中の一部だと思い知らされた時。
特別ではないと、絶望するだろうか。
私はもう頑張らなくてもいいのだと、希望を抱くだろうか。
ただ、小さな私の言う全部なんて、世界から見たら高が知れているだろう。
外の世界とは、どんなものだろう。
私が思ってるより酷くて、美しいものかもしれない。
少なくとも、そこはちっぽけな私の想像をはるかに超える世界だ。
手放そう。
愛情への執着。
今まで理不尽な扱いばかり受けてきたよね。愛されようとして、たくさん頑張ったのに、報われなくて、泣いていたよね。寂しくないふりをして、良い子を演じてきたよね。
結局誰にも愛して貰えなかった。
だけど、誰もが嫌うような、その感情だけが、自分を愛そうとしてくれたこと、覚えていよう。
自分を愛せない人間に、他人は愛せないって言葉に、傷つけられてきたけど、私が私を精一杯愛そうとした証拠が、ここにある。
だから、もう大丈夫。
理不尽への苛立ち。
我慢して飲み込んできたこと、たくさんあるよね。誰にも気づいて貰えなくて、苦しくて、悔しくて。だけど、それをぶつけてしまったら、今までの我慢や苦労が水の泡になる。そんな恐怖に苛まれたし、全部どうでも良くなって、自ら間違いを犯してしまったことだってある。自分のことを、さらに許せなくなったよね。
理不尽に対して怒りながら、その裏では自分ばっかり責めていた。本当は、人を幸せにしたい。自分だけが、不幸でもいい。そんな綺麗事の中にいたかった。
けど、自分をいちばん大切にしないとダメだって、この苛立ちは教えてくれてる。
だから、もう大丈夫。
今まで、ずっと守ってくれていたのに、気づかなくてごめんね。
ありがとう。
自分も他人も助けたくて守りたいと思ってやった行動を全否定された気分になった。
誰からも理解されないと思ってたはずなのに、仲が良くなったらもしかしたらって期待してた。
そんなこと、あるわけないのに。
取り繕うことも出来なくて、気を使わせたことだけ分かってしまって、誰かのために頑張りたいなんて、想うことが、もうつらくて、苦しくて。
それでも私は、これからも誰かに優しくしたいと思うのだろうか。
そうやって好かれて、喜べるんだろうか。
私の心はすり減っているのに、誰かの笑顔を見れるならいいやって、思えるんだろうか。