未来への鍵、なんて随分大袈裟な響きがあるけれど、
私たちは何度もそれを手にしてきたのだと思う。
例えばこの世に生を受けた瞬間。
例えば生涯の伴侶と出会った日。
例えば何気なく選んで開いた本の1ページ。
例えば見知らぬ土地で偶然曲がった曲がり角。
如何にもそれらしく光り輝いているわけではなく
恭しく手渡される訳ではなく
鍵の形をしているとも限らないそれは、
未来に来て初めて鍵だったと気付くのだ。
星のかけら
それは色とりどりの金平糖
星のかけら
それは師走の街のイルミネーション
星のかけら
それは爪の先に乗ったラインストーン
星のかけら
それは透き通るような子どもの瞳
星のかけらを全部集めてぎゅぎゅっとこねたら
青く光り輝く美しい星になりました
その星を私たちは地球と呼ぶのです
Ring Ring といえば、鐘の音?鈴の音?電話の音?
私にとっては電話のベルの音だけれど、
今時の子どもたちにはきっと「電話のベル」という言葉は通じないかもしれないね。
📞のマークが何の形を表しているのかも知らないんじゃないかな?
ぼーっとしている間にも時代はぐんぐんと流れて、そんなつもりはなくても流されて。
当たり前が当たり前じゃなくなっていく。
20年後には「LINEのスタンプ」なんかも過去の遺物になっている可能性が高くて、想像してみると少し怖いような、楽しみなような。
私たちは時代を生きている。
そんなことを思い出させる Ring Ring……
強い強い追い風に背を預けて
「ほら!歩かなくても体が前に進んじゃう!」
と笑った日々も
強い強い向かい風に耐えきれず自転車を降りたあの日も
強い強い横風に洗濯物が飛び、林の木々が唸り声を挙げた瞬間も
あの場所ではいつも風が吹いていた
君と一緒に過ごした日々は私の宝物
そんなありきたりな言葉でしか言い表せない程、本当に大好きだった
もう一度君の声が聞きたくて
もう一度君に触れたくて
もう一度君と共に眠りたくて
それはもう叶わないから
今でもたまに泣いてしまうんだ
世界一可愛い私の猫
いつまでも愛しい私の猫
君と一緒に過ごせてよかった