ぱいなぽう

Open App
3/16/2025, 10:50:55 AM

花の香りと共に


彼はやってきた。
たくさんの女の子を引き連れて。
というか女の子の方が勝手についてきているだけなのだが。
当の本人は少々気にも止めず歩いている。

「おはよう、昨日までの大雨が嘘みたいな快晴だね。」
金髪を揺らしながら笑いかける彼は
夜勤明け残業の俺には眩しすぎる。

街路樹が新芽を伸ばし始める春、
花の香りと共にやってきたアイツ。
のちに最高の相棒になるのは
まだまだ先のことであった。

2/25/2025, 1:33:35 PM

さぁ冒険だ


カバンに何をつめようか
必要最低限でいいかな
しっかり装備しておいた方がいいかな
いやあえて空っぽでいこうかな

それは正直どうでもいい

だいじなのは挑戦する気持ちと歩きだし

初めの一歩はどんな歩幅でもいい
前に進めればバッチリOK

さて君はどんな冒険をするんだい?

2/23/2025, 11:13:24 AM

魔法


人間は皆何かしらの魔法にかかっているのだよ

いいものであれ、悪いものであれ
言葉という魔法にかかっているんだ

その一言で人は
喜び、傷つき、悲しみ、怒り、
惹かれ合うものもあれば
笑い合うものもある


だからこそ
魔法はよく考えて使いなさい

2/22/2025, 10:57:21 AM

君と見た虹

水たまりに映るのは
喜び溢れる君

長雨が落ち着いたある日の午後
ずっと待っていた雨上がり

「外、行こうか」


君と見た虹は空のキャンパスにそれは大きく描かれていたね
なんだか楽しくなって夢中で走った河川敷

また行こうね…ポチ

2/21/2025, 10:48:47 AM

夜空を駆ける


熟練のハンター達は皆
あれは夜空を駆ける彗星のようだと話していた
煌めく空に一本の筋が流れるのは息を呑む美しさである

そんな美しい表現をされているため誤解されがちだが
あの龍は天災そのものである

そして今、とある塔の頂に
その古龍が舞い降りたという話を耳にした私

大剣を背負って武者震い

「待っていろ…」


そう呟くと答えるかのように
頂上から雄叫びが空に響き渡った

Next