「祈りを捧げて」
学校の宗教の時間で習った事が忘れられない。
それは「私たちがしている祈りは、誰に向けてしているものなのか」。
確かに。と最初は思った。いつも私たちは無意識に”祈り”という行為をしてる。
心配な事があると、誰に習ったわけでもないのに祈る。
それが届かなくとも人々は祈り続ける。
……さて、本題の答えは…あまり興味がなくて聞いていなかったんだよな。
でも、答えを知らないままでも…いいと思うんだ。
この時期になると…毎年君がくれる小さなプレゼント。僕の手の中でも収まるような、小さなそれには手から溢れ出るほどの想いが詰まってたこと、ちゃんと知ってたよ。恥ずかしくてお返しはいつも渡せなかったけど、ありがとうって気持ちは伝わってたら良いな。
…これは去年までの話。今年に入ってすぐ、君は僕のそばから居なくなった。
君がいないクリスマスなんて初めてだ。でも、たとえ君が居なかったとしても、僕は一生待ち続けるよ。
…だって、君が好きだからね。
あなたにも…この季節になると繰り返してしまう行動って、ある?僕にとっては、それは手袋の話なんだ。
例えば今日みたいなすごく寒い日に登校してる時とか…手袋を忘れて手がとてもかじかむ事、無い?人間の手とは思えない色になってるよね笑。
…ならば手をポケットに入れろと??いやいや、僕は手袋を付けようと毎日覚悟もせずにポケットに手を入れる輩が1番嫌いなんだ。
だから明日はちゃんと手袋を持ってこようと毎度思うんだけど、結局手袋のことなんか忘れててまた同じ思いをするんだ。ほんと、なんでだろうね…。
でも、何週間かすればいよいよ手が耐えられない寒さになってきて頭の中が手袋!手袋!状態になるとようやく手袋を付ける事が出来るんだ。
…ほんと、冬の風物詩だよね笑…あれ?僕だけ…?
もうだいぶ前の話なんだけど、10年くらい前…だいたい中学生の頃かな。毎日、いつも君と一緒に登校してたよね。お互い家が近いという訳でもなかったのに…。でも君の家へ向かうまでの時間、どれだけ楽しみだったか覚えてるよ。毎日変わらない時間に君の家のインターホンを押すの。そしたら毎回、まだ眠たそうな君がまぶたを擦りながら僕の隣に並ぶんだ。
今の季節の冬なんかだと笑い合いながら二人して白い吐息を吐くものだから…もうなんか…なんていうか…君の顔が白がかってて見えない時なんかもあったなぁ。
その先には、素敵な笑顔があるというのにね。
もうそんな時は一生流れないのに、冬が来るたびに思い出してしまうんだ。
今日のお題は消えない灯り。でも灯りはいつか消えるためにあるんだよ。…多分ね。
いつか消えるその日まで君のそばに居させてね。
どんな困難があってもそう簡単には消えないから。
…もし消えちゃったら、また一緒につけようよ。
ね、絶対の約束だよ?