おでかけかばん

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1/18/2026, 11:56:26 PM

「閉ざされた日記」

明日から進学のために上京する、っていうことで部屋の隅の収納に押し込んでいたものを整理していたら、懐かしい物が出てきた。
――鍵付きの日記。
その日記は、白を基調としたシンプルなデザインで表紙に鍵穴が付いていた。この日記を私はひどく気に入っていたのか、今日買ってきたみたいに綺麗だった。
小学生にとって「鍵付き」というのはロマンに溢れていたんだろうな、と思えた。
…はて、中には何が秘められてるんだ…?
と思い日記を読もうと思ったが肝心の開ける鍵がない、ということに今更気づいた。
鍵はどこにあるんだっ!と頭をフル回転させたが皆目見当もつかない。幼い頃の私がする事だから、きっと思いもよらないような場所に隠したんだろうな、と自分に呆れつつも、もう一生開かないかもしれない目の前の日記にどこか切なさを感じた。

1/13/2026, 11:15:08 PM

「夢を見てたい」
僕はあまり夢をみない。だけど夢ってものは、自分が覚えていないだけで毎日みてるものらしい。そういうことなら僕は、この夢だけは何故か覚えているって事になる。
…その夢には、僕の大好きな君がいて。そんなはずはないのに、僕に微笑みかける君がいる。
…目覚めたら何とも言えないやり場のない気持ちになる。忘れたいのに、忘れられない。こんな気持ちどこかに捨てられればいいのに。
でもまだ…夢を見ていたい。

1/7/2026, 11:37:37 PM


「雪」
布団に入っていても感じる寒さのせいで、休みの日だというのに、早起きしてしまった。もう一度、2度寝しようとするけど、どうにも寝付けないので少し早いけど犬の散歩に行くことにした。ずっと一緒に暮らしている黒柴の小春。出会った頃は踏み潰してしまいそうなくらい小さかったのになと思いながら首輪とリードを付ける。今では小春はもうすっかりおばあちゃんだ。準備が終わってドアを開けると、見慣れない雪景色が広がっていた。だから朝寒かったのか。と納得がいった。
「小春、行くよ〜。」
玄関を開けても少しも動かない小春に声をかけるも、少しこちらを見ただけでまた固まってしまった。やっぱり寒いから行きたくないよねぇ…としみじみまだ寝惚けながら思っていると急に体が後ろに引っ張られた。振り向くと、小春がずんずん進んでいた。やっぱり柴犬はよく分からない…。家の前の路地を進んで、大通りに出る。まだ早朝だからなのか、ひとっこ1人居なかった。
「結構積もったなぁ…」
顔に触れる寒さに凍えながら思う。
いつもより寒い朝。さくさく、と音を鳴らしながら歩く雪道。いつもとは違う日常がそこにあった。
…たまにはこんな朝もいいかもしれない。

1/5/2026, 1:54:37 AM

「幸せとは」
中学生になって少しした頃、私はある疑問にぶつかっていた。それは、「幸せとはなにか」。
なんでこんなロマンティックな漠然とした悩みを抱えているかというと、それにはちゃんと理由がある。
私は中学受験をして今の学校に入学した。女子校だから、友達もそれ相応に出来るだろう。…と、思っていたんだけど…蓋を開ければ自分とは価値観の合わない輩ばかりじゃないか。当たり前だ、というように一気に孤立した。小学校の頃はこんなんじゃなかったのに。
私の思い描いていた「幸せ」は悲しくとも偽物だったのだ。
「幸せとはなにか」。その答えはまだ出ていない。
……多分、一生分からないまま死ぬんだろうけど。

12/29/2025, 11:57:11 PM

『静かな終わり』

あっ、死ぬ。
そう悟った時にはもう手遅れだった。病院のベッドの上に一人。これはもう、医者が来る前に一人で死ぬのだろう。不思議な事に痛いという感覚はない。なんていうか…自分の痛みが体にあるのに、頭とは別の部位みたいで痛みを感じることはなかった。

…あ〜あ。どうせ死ぬなら大切な人に囲まれて死にたかったなぁ……。僕にはそれすらできずに終わるらしい。
終わりって意外と…静かなんだな。全てを受け入れてさ。
まぁもう人生に飽き飽きしてたし……もういっか。

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