なんのために産まれてなにをして生きるのか
私は昔見た子ども番組を思い出す
私は絵を描くのが昔から好きでよくその番組のキャラクターを描いていた
今も描いてはいるが昔より楽しいと感じているのだろうかと時々考える
絵の技術はもちろん子どもの時よりはあがったがだからといって生活できるような絵は描けていない
もう諦めてしまおうかそう考えると私はいつもこの言葉を思い出す
そのキャラがみんなを笑顔にするために自分の身を犠牲にしてまで助けるのなら
私は絵で誰かを笑顔にしてあげたい…だから私は今日も絵を描き続ける
彼は「命が燃え尽きるまで」身を捧げるのなら
私も彼のように「命が燃え尽きるまで」絵を描く事をやめないだろういつしか笑ってくれる誰かのために私は今日もペンを持つ
久しぶりに夜明け前に目覚めた
寝ている彼女を見つめる
寝てる顔も可愛いけれど起きている顔はもっとかわいい
撫でようと思ったが流石に起こしたら申し訳ないので静かにベッドから降りてキッチンに向かう
彼女はいつも俺より早く起きて料理を準備している
今日は俺が作ろうかな
そんなことを思いながらとりあえず冷蔵庫を開くと廊下から走る音が聞こえた
「ごめん!早く起きれなかった!」
髪の毛もメイクも整えていない彼女は俺を見て謝る
「今日早く起きただけだから大丈夫だよ」
俺は冷蔵庫を閉めてから彼女にハグをする
「ご飯準備しようとしてくれてたの?」
「うん、でも君のほうが早かったね」
「ありがとう」
「こちらこそいつもありがとう、一緒に作ってもいい?」
うんと頷く彼女に俺はまた惚れ直す
「準備しないとね!」
彼女は笑顔を見せて一緒に料理を作る
「「いただきます」」
少し変わった夜明け前の朝いつもの日常へと戻る
それでも彼女への愛は変わらない
僕は彼女を愛してる
本気の恋ってなんだろう
失恋した姉がソファに寝そべって話しかける
恋をしたことない俺に聞かれてもと思いつつ
「両想いとか…?」
と言ってみた
両思いねぇ…とため息をつく
納得していなさそうだ
「彼とは両想いだと思ってたんだけど…何なら彼から告白してきたのよ!?」
姉はソファから飛び起きて私をみる
「そうだね…なら本気の恋って何なんだろうな」
うーんと悩む
「はぁ…あんたが兄弟じゃなきゃ付き合えたかもしれないのに…」
「何言ってたんだよ…兄弟じゃなきゃ一緒にいねぇだろ」
「えぇ~ひどーい」
何が酷いだと思いつつお菓子を食べる
「私にもちょーだい」
やだねと言い返す
「ケチ!いいもん私コンビニでお菓子買ってくるもんね!」
姉は財布を持ってドアを開ける
本気の恋って…難しいんだな
そう思いながらお菓子を口に頬張った