11/8/2025, 1:49:08 PM
「透明な羽根」
私はまるで水面に映った一輪の花。
私を見下ろす貴方に近づこうとどう足掻いても、
完璧な貴方にはなれない。
だが貴方は私に言う。
君がいるからこそ僕が輝ける、と。
綺麗に写真に収めるには、
花だけでなく水面も映した方が良いと。
私はその言葉に涙をひとつ零し、
それと同時に水面に波紋が広がる。
続けてぽつりぽつりと水面が揺れる。
ただただ何も考えず、貴方の前で。
水面の花は波紋によって崩れた。
そして貴方は手を差し伸べる。
水面から私を引っ張り上げる。
浮かぶのに精一杯だった体が軽くなる。
私と貴方ははまるで恋人のように、
水面に映る私たちを見つめる。
【#189】
10/22/2025, 2:01:07 PM
「秋風🍂」
冬を感じるほど指先が冷えるのに
吐いた息は白くならず
まるで夏のように透明で
探す暇もなくあっという間に周りと馴染む。
私は本当に呼吸をしているのだろうか。
生きているのだろうか。
生きたいのだろうか。
分からないけど、想像だけれど、
ただ、見たくなくて目を閉じているだけかも。
【#188】
10/12/2025, 5:45:11 PM
「どこまでも」
空と海が出会うところは、どれほど遠いの。
追い風受け漕ぎ出せばきっと、私は行くのよ。
彼女は救った。
彼女の故郷と、私の心を。
仲間と共にオール握りしめ
前だけを向いて決して諦めない。
大切な人のためなら、命など惜しまない。
私は、彼女のようになりたい。
【#187】
10/11/2025, 6:11:42 AM
「一輪のコスモス」
君に
没頭して
とうとうこれ
もうどうして
いいかわからない
【#186】
9/30/2025, 1:27:01 PM
「旅は続く」
あと何個鳥肌が増えたら
鳥になれるだろうか。
あと何回光を浴びたら
光合成が出来るようになるだろうか。
あと何度進化したら
人間になれるだろうか。
【#185】