「波音に耳を澄ませて」
言わないと分からないよ。
こんなこと、言われた事ありますか。
でもさ、文字も言葉もなかったすごい昔、
私たちはどうやって意思疎通してきたんだろ?
手振り身振り、指さしたり地面に絵を描いたり、
お互いに伝えよう、理解しようとして
それで文字も生まれ、ここまで生きてきたんだよね。
だからそんなことを言う人は
よく今まで代が途切れなかったと思うよ。
確かに今は言葉もあって時代も違うね。
でも人間の本質は変わってない。
人間自体は変わっていない。
時代に囚われすぎるのも良くないね。
【#168】
「夏の匂い」
雲があるのに
湿気で暑くて
日傘もなにも
意味無くてさ
少し仲のいい
男子と一緒に
顔見合せずに
汗と笑うの。
【#167】
「カーテン」
高級なお肉は、弾力がある、噛みごたえがある。
安めのお肉は、硬い、噛みきれない。
人って思い込みばっかりだなぁって感じた。
あー焼肉美味しかった。
【#166】
「青く深く」
楽しいときだけ楽しんで
都合のいいときだけ苦しんで
これで病名が欲しいって
なんて我儘なの。
いっそずっと苦しくていいから
感情の差を付けないで。
昼は浮いて、空も飛べそうで
夜は沈み、浮き輪も無くって
私の呼吸法はいったいどっちなの。
【#165】
「夏の気配」
夏ってやだね。暑いってやだね。半袖ってやだね。
カッター眺めながら頬杖ついて、
知らない誰かを勝手に妬むの。
鬱病なんて、病名があるからいけないんだ。
人の辛さなんて定義するものじゃないよ。
生活に支障があるかだって?うるさい。
心に[辛い]がある時点でもう支障出てるんだよ。
一時的かどうかだって?知らないよ。
私未来見えないし、すぐ治るかなんて分かんない。
辛さは人と比べんなって言うけど、
じゃあ何で辛さの度合いで病気か決まるの?
何か精神疾患を持っている人は傷つくかな。
ごめんなさい。
でも、病名がついていることが羨ましい。
だって病名がなかったら、
[貴方は病名がつくほど辛くは無い。]
って言われてるのと同じだよ。
ねぇ、同じこと悩んでるそこの貴方。
大丈夫、貴方より幸せな人はいるよ。
貴方より辛い人の方が少ないよ。
そっちが注目されて必然的に目に入るだけ。
多分、私も貴方より幸せだしね。
【#164】