11/28/2024, 2:31:37 PM
終わらせないで
上のちょっと出っ張ったところ
風が気持ちいいんだってさ
足先を揺らしながら目先だけは上を向く
シャボン玉が安いように
ヘリウムガスが七変化するように
口いっぱいに広がる渋茶の後味
わざわざ価値をつけるなら
古い紙幣1枚の半分くらい
使い道もないのに
なんか持っていたくなるあの不思議な気持ち
11/21/2024, 11:45:31 AM
どうすればいいの?
やりきれない気持ちは
涙の味に溶け込んだ
ろ過しきれなかった塩素が
すこし残る
こうすればいいの?
いのししみたいに怖い目で
ページを捲った
0.7mmぺん先も
ぐにゃりと曲がった
そうすればいいよ!
氷花の降る道端で
抱えたひざは赤かった
のどの奥から振り絞り
さけんだ声は明るかった
10/14/2024, 10:10:46 AM
高く高く、夢をみた
望んでいるから 死なずにいれるような
それしかないから 涙を流せるような
好きがあるから生きたくなった
高い高い、空を飛ぶ
見下ろす街が 平和であるように
幸せになる人が 他の幸せも願えるように
先にみる未来が笑顔でありますように
8/29/2024, 12:25:50 PM
私を見つめる眼差しが
酷く優しいくらいがちょうどいい
心を貫く度胸もない
薄く張った膜でも跳ね返すほどの
何かを発すれば傷つく
そんな脆い心だから
口元緩んだ、解ける眼差し
言葉はいらない、ただ・・・
ただ、そばにいてほしい
8/27/2024, 1:57:13 PM
雨に佇む
少しずつ細かく鳴っている雨音に
下ろした視線はそのままで
足先の歩道に雑踏が響く
どこか疲れが溢れ出て
跳ねる水面も茶色く濁ってる
毛先に流れる雨水に
気にする余裕もなくなった夜
濡れた顔に隠された涙が
紛れて溢れだしそうになった目元
まるで雨の中に佇む猫のようだった