ミツル

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5/22/2024, 3:00:24 PM

また明日

張り出し窓の外へ
日の昇りきらない地平線を覗く

嫌った昼間に反吐が出る
始まれば終わる人生が
唯一の救いだった

影を伸ばす草花と
置いてけぼりな陰を心の休み処とした

目を覚ますのは消えそうな
そんな明日の朝だった

5/16/2024, 2:27:47 PM

愛があればなんでも出来る?

可能なんじゃないかな?
愛に弱いも強いも見定めて
比べるなんて見れたもんじゃない醜さを
下手に自慢するのはやめてよ

幼い頃から抱きしめ潰したクマさんのぬいぐるみ
何度も縫い直した目の縁に
愛しさを思い出したへこたれた深夜
愛なんて1通りじゃないってまた信じた


5/14/2024, 12:37:50 PM

風に身をまかせ

大分温くなった夕方の空気に
大きく欠伸をした春半ば
1本続く田んぼ道に
口ずさむメロディの表情も朗らかに冷めている

身を守るためのヘルメットも
バランスとるための補助輪も
幾度と転んで土に包まってどこかへいった
平たく並ぶ下り坂に漕いをした

5/7/2024, 3:29:22 PM

初恋の日

少女マンガでよくあるようなシーン
気になっていた人と夏祭りデート
かわいいお面を額にひっつけて
焼きそばを食べていたら幼い子供の母親を見つけて
可愛かったなんて笑いながら
少しだけでも嫉妬してしまう顔

初恋の日は
ほんのり甘い匂いが漂う日で
人気者と評されてた彼と初めて目が合った日で
はじめは頬をひきつる感覚を覚える日だった

太陽高度も月が欠ければ
浮かぶ時間も短くなった
彼の口から放たれる言葉ひとつひとつに
まだまだ翻弄される毎日です

5/6/2024, 3:11:51 PM

明日世界が終わるなら

たぶん、家の寝具を新しくして
腰かける柔らかな羽毛のソファを買い換えて
来年用の手帳を買うと思う

今目の前にいる 貴方が
本当に 私の愛する人なのか を考えて
手を取りあい 涙を浮かべた あの日が
一生の思い出に成る日 を想像する

明日世界が終わるとしても
どうせ 朝は来るし、反吐の似合う友人も消える
貴方もそっと 夜にはひっそり眼を閉じる

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