蜜鶴

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4/14/2023, 3:08:37 PM

神様へ

何億年前
黒い空間にふとして塗りたくった
他のものには似つかない青い球体


『貴殿はきっと飽きられたのでしょう。
単色が広がる大地に、

貴殿が何億年も考えてくださったおかげで
この世界は今、綺麗で、切なくて、汚いです。
でも不思議ですよね
強くても、弱くても、生きると願うんです。
涙の味を味わうことが1番多いはずなのに。


貴殿がいつこの世界に区切りをつけるのかは
貴殿の気分次第でしょう。
でもきっと、その日は誰もが笑って
''愛してる''と言葉を忘れぬように。』

3/20/2023, 12:37:23 PM

夢が醒める前に

理想の夢を見てた
家族が生きていて
産まれたあったかい家も
正面の風景も当たり前かのように残っていて
明日の青さが保障された満天の星空を眺めては
木の焚べた周りでみんなでホットミルクを飲んでいる


知っている限り最初の天井の下で
目を覚まし、棚の上のカレンダーを確認すると
友達との予定で埋まっている

数年前の記憶なのか
何故かそれは異常に鮮明になっている
妹となったらしい子に
今日も声をかけられる
時切、その瞳に寂しそうな自分が映り
どこかなつかしく感じていた

3/12/2023, 3:31:33 PM

もっと知りたい

社会人になってやっと落ち着いた頃
僕は友達にお酒を飲みに行かないかと誘われた
お酒の場はいつも働き詰めだった俺にとって
久しぶりだった
何もない休日に行くのも鬱だったが
信憑性のないトキメキというものを
騙されたと思って期待してみるのも面白いと思った

席に座り、食べ物を頼み、世間話をする
今はちょうど夕ご飯の時間帯で
お客の出入りも激しい
時々入ってくる美人な女性に
友達は目で追っていた
たしかにきれいだ。だけど、、、


のれんを手で押さえながら
恥ずかしそうに入ってきた1人の地味目な女性
何故か気になり意識していると
横の道を通りその時鈴の音がした
なにも接点のないはずだ
それでも勝手に身体は動き
今もこうして君を知る

2/28/2023, 2:45:39 PM

遠くの街へ

あれから数年時が経ち、
あの街の風景もガラッと変わった
近所をぶらりと散歩するだけで
挨拶を交わした人々の笑顔も何回も変わってきた

吹き抜けるそよ風は似ていたが
既に吹き抜けていた風の匂いは
街の景色を細やかに描いていた

2/27/2023, 1:33:06 PM

現実逃避

昨夜、夢を見た。
使い古した布団に横たわり
1つの想像を膨らませた...

口に出す勇気はないのに
描く夢は2人前で、人見知りなのに
大好きなあの人に憧れて
わざと苦手な世界に飛び込もうとする

現実に浸るのが怖くて
動画であの人を眺めて、愛しい姿が目に映る
しすぎると親に怒られ、また自分を責めてしまう

現実逃避はいつか終わらせれなければいけない
前人の足跡は砂が飛んでもう見えない
すごく不安だ。でも何故か
いつかこんな僕でも''奇跡''を起こせる気がするんだ

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