ミツル

Open App
2/25/2023, 12:50:16 PM

物憂げな空

縁側で1人、コロンッと氷の鳴るグラスに麦茶を入れ
姿は見えないが多分そのおかげなのだろう
温かい橙色に染まった空を見ていた

この家屋には1人
朝から晩まで静かにゆっくりと時流が流れている
ふとした時にひそかに顔だす柴犬の毛並みをそろえ
長く揃ったそれらに顔を埋め小さな溜息を吐く

気付かぬうちに
変わらぬ空に、再放送でもバレなそうな私
人通りも少なくなって誰の人目にもつかないような今
こころの浮わつきそうな優しさを感じる

2/24/2023, 3:04:58 PM

小さな命

この地で生きている私たち人間は
有名人であろうがホームレスであろうが
みんな変わらない命を抱えている
いつも遊び惚けているような奴も
水一滴すら飢えしのぐように生きる方も
みんな命の重さは同じであるはずだ

そしてそれはみんなが生まれてから物心のつく時
ともに自然と身についていく共同の価値観だ

なのにも関わらず、
ある一定の人に対して世間は大きく揺らぐが
他はそうでない
優劣をつけてしまうのも仕方ないことであるが、

よく偉人と名付けられる人
どこで生まれどこいつのまにか落ち葉になる人
どちらも尊いのは否定はしない
ただどちらも小さな命だ

どちらも一度一度の出来事に
題名のつける必要のある
ただ価値さえ惜しいものだ

2/23/2023, 3:44:07 PM

Love you

やっぱり偽りから始まった恋は
上手く実のらないんだなって思った

あの頃の君は先のことを諦めている顔をしてた
文章になっていた
そんなことを隠しているつもりになっている君に
はじめは偽りの『愛してる』なんて言ったんだ
それで状況が良くなるのならって
偽善と自覚しながら長い間生きていた

日につれて連絡もとらなくなって
時々交わす安否の確認だけになった
今は君のことが好きでいれてるのかもわからない
ただ『愛してる』なんて感情はもうなかった

ここから先、夢を見るようになった君と
自己嫌悪でいっぱいになった僕は
手を取り合うことさえできない
暗闇から抜け出した君はもう
沢山の心強い愛に囲まれているのを見て
数ヶ月後の今日、別れを告げることを決めた。

2/22/2023, 1:31:58 PM

太陽のような

いつも笑顔な君
やっぱり笑顔な人は誰しも信じやすいし
一緒にいて辛い思いをするものはあまりいない
それを君は知っているのだろう
皆やりたがらないことも率先して
いつでも最前線で担いでる

でもそんな子にも涙はあったようで
寝るふりで皆を騙しながら泣いている
自分を騙しながら過ごしてその結果泣いている
なんて馬鹿で愛おしい

僕が時々月になろうと思った
きっと全ての光を見せなくすることは無理だけど
君の色を僕に少しのせてみれば
少しは君と一緒に僕も皆を引き寄せることが
できるかもしれない

2/21/2023, 2:05:12 PM

0からの

ある昔、手の内には何も残っていなかった
数億人の数人に壊された
または、私が壊してしまったのだろうか
小さい頃の純粋な思想も
元は自信のあったことも何もかも忘れてしまった

一寸先も闇である今の私の立ち位置
立ち上がることはできるだろうか
私には何かを成す力はあるのだろうか
何も未知なことばかりでも
それでも希望をもっていくことを
1人であっても貫き通すことができるだろうか

Next