【15日目】楽園
どっか行きたい
そう思うけど本当は
キラキラと輝いていた
あの日に行きたい
白い砂浜の上で
二人で波と戯れた
夕日が落ちるのを
座って並んで眺めていた
若かった私たち
この時間はずっと続くと
思っていた
幸せって感じていた
…
幸せの感じ方はあの時と
変わってしまった
それはそれで不満はないけど
できればもう一度
あの日のあの場所に
行きたい
【14日目】風に乗って
どこに行くんだろうね
あなたは言うの
ずっとこの場所にいたい
ずっとあなたと一緒にいたい
だけど時間は許されなくて
もうすぐ私たちは
別々に旅立ちます
もう一生会えなくなるかも
わたしとあなた
それぞれが落ちた場所で
生きていくしかないのね
次がきたら飛び立つのよ
はいっ
さよなら ありがとう 大好き
【13日目】刹那
あの日々は本当に存在
したのだろうか
湧き上がる情熱を
抑えられず
身悶えしていた
それから先は
happyがあって
bad endに向かっていった
もうあんな日々は
過ごせないし
あんな思いは
しないだろう
ただ一つづけ
間違いないのは
あの瞬間は
「幸せ」
だったことなのだ
【12日目】生きる意味
まさかね
好きになってはいけない人に
恋するとは思わなかった
完全に秘めた片思い
だけど彼に恋をしてから
私の毎日が輝き出した
そしてすごく後悔した
なぜ磨けばとてつもなく
綺麗になる若い時に
ファッションも
メイクも
アクセサリーも
仕草も
素敵にしなかったんだろうって
内面を磨いていたというのは
「どうせ外面を頑張っても報われない」
卑下した気持ちを隠す言い訳だった
恋をして女らしくなった私は
女として生きる意味を
もう一度考えてみようと思う
【11日目】善悪
どちらが悪いわけじゃない
善かれと思ってしたことが
相手にとっては悪い感情でしか
捉えてもらえなかった
相手のことが好きだったから
辛かったな
目の上のたんこぶ扱いされて
キャリアアップしたいから
今の自分をいかによくみせるか
次に繋がる人がよい方向に
進めるようにいかにやりやすくするか
見方が違うだけでどちらも正しい
足りなかったのは相手を立てる
という互いの思いやり
もう少し相手の立場と心情を考えて
一歩引けばよかった