20日目【旅路の果てに】
去年はずっと30代の頃を振り返っていた。
失敗ばかりで苦しかった30代。
もちろん、楽しかったことも、良い思い出もあったけど、全部苦しさが覆い被さっていた。
30代振り返りの旅路の果てに、一つわかったことは、「失敗」と捉えず、「学習」と捉えること。
「失敗」だと落ち込みになり、「学習」だと前向きになるんだから。
私の人生は、あと40年は続く予定だけど、人生の旅路の果てに、間違いなく30代はターニングポイントと思うだろう。
19日目【あなたに届けたい】
ねぇ、好きだったこと、気づいてた?
気づいて…ないよね。
だって私は人妻だから。
道ならぬ恋に突き進む危険は冒せない。
だから、あえて嫌われるようにしちゃった。
あなたに届けたいのは、ごめんなさい。
本当は、仲良く仕事したかった。
お互いに感謝して笑顔でお疲れ様って別れたかった。
18日目【I Love…】
1年前は、あなたの存在は、私の中でなかったことにしたかった。
あなたへの恋心に苦しみながらも、幸せな日々は長く続かず、残ったのは、葛藤と失望。そして嫌悪。
2年前は、あなたの存在は、私の中になかった。
だから、あのままあなたと出会わなければ、私は今の場所に居ることはなかった。
あなたと出会ったことを後悔もした。恋した自分を責めた。
でも。その先に見えたのは、新しい世界。
そして、私はあなたよりも好きなモノを見つけた。
17日目【街へ】
「街へ行って、鶴屋に寄って来た。」
この頃私も、みんなと同じことを言うようになった。
「街へ行く」
熊本に住んで1年経った。最初は意味がわからなかった。
でも最近は、「街」がどこからどのあたりまでなのか、なんとなくわかるようになってきた。
JR熊本駅あたりは「街」とは言わないみたいだ。
水前寺公園も「街」じゃない。
「街へ行く」
この言葉は、ワクワク感が含まれている気がする。そして、ただウロウロするんじゃなくて、何かを買ったり、食べたり、具体的な行動が伴っているような気がする。
そんな私も、今日もまた、お気に入りのティールームで紅茶を飲むから、「街へ行く」
16日目【優しさ】
あなたは私を気にかけていると思っていました。
それは大きな勘違いで、「仕事ができる男アピール」の一環として、気にかけていたんですね。
あくまでもベクトルは自分にあって、私の方向ではなかった。
勘違いした私は、優しさを返したつもりでした。
でもあなたにとっては、出過ぎたことだった。
最後はお互い嫌な感情を持つようになりました。
こんなお別れ方、したくなかった。
感謝と握手で離れたかった。