4/21/2024, 10:13:12 AM
霧雨の中 葉の上に溜まっていった雫が
一滴落ちた
傘の上で 音もなく降っている霧雨に
聞こえるはずのない 雫の音が聞こえた気がした
耳を塞いだ自分の周りは
静かに振られる 自然のものに溢れていて
しゃがみこんだ自分が
世界に取り残されているように感じた
綺麗な自然に
囲まれている自分が異様に汚く見えて
傘を投げ飛ばして 自然と一緒になりたいと願った
そんな自分も汚く見えた
4/12/2024, 5:00:02 PM
遠くの空へ 放り投げたボールは
どこか遠くの知らない場所まで飛んでった
行き先もわからぬまま
止まらず 振り返らずに進んでいった
残されて 進めない 遠くを見るだけしかできない自分を
どこか遠くへ 放り投げたくなった
3/28/2024, 10:49:58 AM
見つめられると いつの間にか目を伏せていた
引っ越す事を告げてから
嫌いだったと嘘をついた
行ってほしくない
その言葉がわたしの心を締めたから
嘘でもつかないとやってられなかった
言い訳ばかりでバカだったと
過去の自分を 恨めしい目で見つめていた
3/27/2024, 10:19:28 AM
「My Heart」
心臓が どくん と大きく鳴った
知らぬ間に目を見開いていた
ただその光景が目に焼き付いて
目に焼き付けてと思いながら忘れる事を恐れて
ただただ目の前のカメラをまわす
とまらないカメラに合わせて
心臓は忘れないほど大きく高鳴っていた
まるで自分の心臓じゃないようだった
証拠をとるほど 冷静な自分の脳に驚いて
溢れ出る 血の雨に 目頭が熱くなる
犯人はあの人
掠れる声より耳鳴りが大きくなって
うるさかった 心臓の音が
何も 聞こえなくなった
3/25/2024, 4:00:21 PM
好きじゃないのに 食っていた
あいつのココロも 貪った
いつの間にか 原型が
亡くなっていた
目に見えるものが 歪んでいった
もう二度と 戻れない過去に
明日を信じられない
今日の自分に いつの間にか
食ってくれとせがんでいた