'25年5月14日 酸素
泳げないのは水中で酸素が吸えないからだよ。
クロールして息つぎをしようと顔を横に向けると酸素の代わりに水が入ってくるんだもの。
その度に立ち止まって全然前に進めない。
それなら平泳ぎをすればいいと思って水中から顔を出したまま泳いでいたら、体がどんどん沈んでいく。
あぁ、これは酸素のせいじゃなかったな。
何か根本的に間違っているのだろう。
やっぱり泳ぐのは苦手だな。
'25年5月13日 記憶の海
自分ではしっかりしてると思ってたんだけどね。
ある一面においてはしっかりしている。
意外と真面目だし決められた通りにするのはそんなに苦痛じゃないし。
ただひとつ、整理整頓が苦手なんだよね。
それも大人になって気付いたの。
物の置き場所が初めから決まっていたらそこに戻すことはできる。
でも自分で一から置き場所を決めていく作業が苦手なんだと気付いたのよ。
それでも一応場所を決めて収納していく。
しばらく経ってからあれ、どこに置いたっけ。
記憶の海を泳ぎまくるよね。
でも絶対にたどり着かないの。
だって私、現実世界でも泳げないし。
探していた物は浮遊物となって何処か遠いところへ行ったのか。
他の物を探している時にひょっこり現れることもあるから、そう遠くへは行ってないはず。
そんなに広くない家がこんなに広い海に繋がってるなんて思いもしなかったよ。
'25年5月12日 ただ君だけ
何を基準にして決めればいいの?
毎日毎日いやになっちゃう。
簡単に決めればいいと思ってもやっぱり悩んでしまうのよ。
昨日はどうだった?
おとといは満足した?
私はただ君だけがいてくれたらそれでいいのよ。
炊きたての白いごはんになめ茸。
ただそれだけでいいの。
'25年5月11日 未来への船
'25年5月10日 静かなる森へ
あなたは山派?海派?と聞かれたら返事に困ってしまうくらいのインドア派です。
めちゃくちゃ田舎ではないけれど都会には程遠いそこそこの田舎で生まれ育ったので、海や山よりも便利な街に住みたいと思いながら大人になったのよね。
自分からは自然の中へ行きたいと、改めて思うことは少ないね。
大人になって友達に誘われて静かなる森へ行ったつもりが、いわゆる観光地だったからすごい人混みで森の中とは思えない、ということはあったんだけど。
よく定年後は田舎で畑でもしながらのんびり暮らしたいと言う人もいるけれど、私は子供の頃に充分味わったから、今は便利な暮らしが快適です。
もしも田舎で暮らしたいと思う時がきたら、たぶん本屋さんと喫茶店がある町を選ぶだろうな。