花束
花束を君に送ろう
何か意味を付けて。
普段恥ずかしくて言えないことも
花に託して貴方に伝える。
花屋にでも行って薔薇を買おうかなんて迷ってたけど、
そんな時、貴方の顔がふと頭をよぎったの
よく薔薇100本とか言うけど
君はそういうタイプじゃないんだ。
他の人はキラキラして、高いものを好むけど君は違うんだ。
他の人ひとなら、ティアラでも
君がかぶって似合うのはたんぽぽの冠なんだ。
君は着飾らなくて、でもかっこよくて。
そんな君が私は大好きなんだ。
ああ、君と出会ったあの公園のたんぽぽを君に送ろう
それで顔にしわがふえても
おじいちゃん、おばぁちゃんになっても
このたんぽぽが咲く公園で着飾らずに、ありのままのお互いを
愛し合おう。
「どこにも書けないこと」
人の前では弱音は吐かないように生きているけれど
家では電気を消してストーブの前で泣く日もあります。
吐けない弱音は書きとめます。
言えないこともここに書きます。
今日は悲しいことがありました。
私は文を書くことが好きです。
でも、学校の作文は嫌いです。
物事に対して思った心の声を書き殴れば、
赤いペンで線を引かれます。
なぜ、私は考えるのか、
なぜ、私は表現するのか分からなくなりました。
でも家に帰ってこのアプリを開けば
たくさんのハートが貰えます。
本当の私を受け止めてくれるのはここしかないのです。
私の文を赤で染める先生は嫌いです。
でも、先生なりたいと思っています
誰かの表現を受け止めてあげられるようなそんな先生
国の模範解答の大人が先生なのだったら
子供をみんな同じ型にはめるのが仕事なのなら
気づいてほしい。
その行動が未来の芽を潰してるってことを。
だって本当は
文に、表現に模範解答なんてないのだから
溢れる気持ち
今日は少し体調が優れなくて学校を休んだ。
雪がしんしんと降っていて何だか気分も下がった
そろそろ貴方が家に付く時間なんじゃないかと
スープを温めながら、ふと、時計を見上げた
するとスマホの着信音の振動
それと同時に胸がどきっと跳ねた。
公式LINEだった…
はぁぁ、と溜め息をつき、しゅんと心が寂しくなると
また鳴った
今度こそと、そっとスマホを開くと
貴方からだった。
「今日雪、沢山降ったよ。体調だいじょうぶ?」
嬉しかった。
いや、とてもとても嬉しかった。
ただただ貴方のことが好きだと自覚した
会いたい、話たい、貴方の声を聞きたい、触れたい。
溢れる気持ちは止まんなかった。
そんな時、温めていたスープも溢れ出した。
ヤケドをしながら火を止めたけど
一度溢れ出したスープは、止まることをしらなかった。
kiss
キスなんてまだ知らない15才
初めてのキスは、チョコレートの味なんて言うけど信じない
好きな人とするキスはきっともっと
チョコよりも
甘くて、甘くて、溶けちゃいそうなキス。
大人になったら
ほろ苦くて、熱いKissを。
おばぁちゃんになったら
おじいちゃんのほっぺに
優しいちゅーを。
そうやって色んな記憶に色んなキスをして。
勿忘草
貴方と見た花
なんの花だろうね
と君は聞いた
勿忘草だよと君に教えると
君は1つ摘んで喜んで笑った
忘れないでね、なんて呟いたけど
もう花は街に埋もれた。