7/15/2021, 12:18:25 PM
喉の中腹、食道にキツツキが開けた穴で、
そっと息を潜めてる。
外には出てこない。
ただただまっすぐな視線を送る。
表情は、見えない。
いつの日か、私が目を離した隙に羽ばたいて、
口からポロリと落ちてしまう。
そんな危なっかしさを、チラつかせ、
羽ばたいた空から私を嘲笑う準備を、
いつも完璧に仕込んで。
/終わりにしよう
6/30/2021, 9:13:32 AM
あの雲めがけて、走りださなきゃいけないような。
「ねぇ見て!」
満面の笑みで、指ささなきゃいけないような。
きっと、片手にはサイダーを持っているべきで。
虚な目を埋め込んだ、堅い皮膚の裏側に、
あまりにやわらかな世界を飼う私を
どうせ空は笑ってる。
/入道雲