私の前には、常に道が分かれてる
2本だったり、3本だったり
時には、5本もあったりする
どの道を通るかによって未来が決まっていく
でも、見た目だけではどの道が
幸せに繋がってるかなんて分からない
自分だけの人生だ
どんな道でも楽しんでいこう
自分のハッピーエンドに向けて
【ハッピーエンド】
私は目立つのが嫌いだ
注目を浴びたくない
みんなの視線が怖いから
見つめられると、手汗が止まらない
見つめられると、目を合わせられない
見つめられると、うまく声が出せない
見つめられると、その場から動けない
私は人の視線が嫌いだ
【見つめられると】
私は愛されたことがない
誰も私を愛してくれない
クラスの人気者の紗良ちゃん
いつも沢山の人に囲まれてる
何をしなくても愛されてる
私は?
私は悪い子だから?
こんな私にも愛をください
【ないものねだり】
物心ついた時から気づいてた
“僕”は周りと違うって
母は僕に可愛い服を着せて
髪も毎日違うように可愛く結って
持ち物は可愛い物で常に溢れてた
部屋も可愛いぬいぐるみが沢山で
可愛い家具が綺麗に置かれてて
本棚も少女漫画が並べられてた
けど、僕がほんとに好きなのはそんなのじゃなくて
かっこいい服も着たいし
髪も短くしてかっこよくセットしたいし
かっこいいっていわれるような物が欲しい
部屋もぬいぐるみは要らないし
家具もシンプルがいいし
本棚には好きな漫画を並べたい
僕は可愛いが好きじゃないのに
“私”は可愛いが好きじゃないのに
【好きじゃないのに】
今日は卒業式。
あっという間の3年間だった。
これまで、進路のとこでたくさん話を聞いて
一緒に悩んでくれた先生方。
同じ教室で沢山のことを学んで
一緒に努力してきた友達たち。
みんな、それぞれの道をゆく。
就職活動が苦で、諦め、他の道へと歩む人もいた。
逆に、諦めずにその道へと一直線に進み
努力が報われた人もいた。
僕はどうだろう。
一人一人が、満足する道へ行っている中
僕も満足した道へと進めてるのだろうか。
僕は誰よりも のんびりで マイペースで
判断が遅く 迷ってばかりだ。
3年間学んできて僕は
やっと1年生の土台に立てたくらいだ。
あっという間に 過ぎていった日々
僕は今 ちゃんと立てているのだろうか。
自分の足で 進むことができるのだろうか。
いや、出来ないじゃない やるんだ。
今までの3年間を、自分のものにするんだ。
過ぎ去った日々を大事にして。
【過ぎ去った日々】